出版社内容情報
古代メソポタミアの神々を具体的・視覚的に表現した神像を考古遺物に描写された図柄や文献資料を駆使し考察することによって、現代文明の礎を築いた古代メソポタミア人の精神世界を検証する。
内容説明
最古の文字を生み出した古代メソポタミアの民は、神々を身近なものと考え、そのモデルは人間であった。彼らは、なぜ神の姿を人間の姿に求めたのか?本書はメソポタミアの神々が具現化された神像の綿密な考察を通して、現代文明の礎を築き、今日までも脈々と受け継がれてきたメソポタミアの人々の精神世界を検証する。神像というユニークな視点から豊かなメソポタミアの人々の精神文化の考察を試みた、初の本格的メソポタミア文化論。
目次
序章 地域の概要と歴史概説
第1章 神々はどのような姿をしていたのだろうか―神とその像
第2章 神像はどのような役割を担っていたのだろうか―神像の存在意義
第3章 神像はどのように作られたのだろうか―神像の制作と手入れ
第4章 神々のファッション
第5章 神殿では何が起きていたのだろうか―日々の務めと特別行事
終章 生きている神々―偶像と信仰
著者等紹介
松島英子[マツシマエイコ]
1948年生まれ。古代メソポタミア文化研究者。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院で美術史を専攻後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等研究院でアッシリア学を学ぶ。富山大学助教授、中近東文化センター研究員、その他を歴任
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