内容説明
イスラーム神秘主義の聖者像を探る!聖者イブラーヒーム伝説とはどのようなものなのか。その成立過程をたどり、具体的に個々の説話の内容を読み解く作業を通して、我々日本人にはこれまで馴染みのうすかったイスラーム神秘主義聖者像を解き明かす。
目次
第1章 ジャバラと聖者イブラーヒーム(聖者イブラーヒームとの出会い;ジャバラの風土と歴史;ヌサイリー教徒の反乱)
第2章 イブラーヒーム伝説の成立―聖者へのあこがれ(イブラーヒームの実像;イブラーヒーム伝説の成立;伝説の諸相―聖者へのあこがれ)
第3章 イブラーヒーム廟への参詣と伝説の拡大(イブラーヒーム廟への参詣;イブラーヒーム伝説の拡大;現代に生きるイブラーヒーム伝説)
著者等紹介
佐藤次高[サトウツギタカ]
1942年、神奈川県に生まれる。68年、東京大学大学院博士課程中退。アラブ・イスラーム史専攻。主要研究テーマは、イクター制・マムルーク騎士・聖者伝説。東京大学東洋文化研究所助手、お茶の水女子大学助教授をへて、現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授、財団法人・東洋文庫研究部長。著書に『中世イスラム国家とアラブ社会―イクター制の研究―』(山川出版社)『マムルーク―異教の世界からきたイスラムの支配者たち―』(東京大学出版会)『イスラームの「英雄」サラディン―十字軍と戦った男―』(講談社)『イスラーム世界の興隆』(中央公論社)『イスラームの生活と技術』(山川出版社)State and Rural Society in Medieval Islam:Sultans,Muqt’as and Falla hun,E.J.Brill(恩賜賞・日本学士院賞受賞)などがある
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