内容説明
1997年12月、光とともに霊峰富士が裂けた。ほぼ同時刻、日本列島の八ケ所にも異変が生じる。突然、大地が砕け散ったのだ。焦土と化したあとには「ガラン石の柱」と呼ばれる巨大な塔が聳え立ち、その日を境に正体不明の怪物「寄神」が出現した。何故?富士山の爆発、巨大な塔、怪物…これらは何か関係があるのだろうか!?能登に住む女子高生・御巫みづほは、ある日寄神に遭遇し瀕死状態に陥るが、五方輪の一人真武居直柔の「魂継ぎ」によって命を救われる。そして、みづほも五方輪となり紫微仙と対峙するが…。大人気、プレイステーション専用ソフト「双界儀」小説版登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田氏
1
サントラが本体という不名誉な肩書きを我が物にするゲームのノベライズ。ツンデレ、近親愛、ロリコンなどの要素は危うく一介の凡作ラノベに陥りそうなところだが、相当に取材したのであろう緻密な描写で東洋風ファンタジーに踏みとどまっている感じか。ゲーム版よりもキャラ同士の関係性など五行に基づいた設定が際立っており、その延長なのか物語を単純な善悪の二極に分けることを避けている点が好み。いささか根拠付けしすぎな感もあるものの、本編では描写しきれなかった部分を見事に補完しており、ゲームに好感を持っていれば一読の価値ありか。2016/03/10
hari
1
当時は関東から出た事がなかった為、ゲーム画面から モデルとなった場所を想像しているだけだったのですが、 大人になり旅行に行くようになっていたので、読み返したら「舞台はあそこだったのか」とワクワクしてしまいました。 ゲーム中だけでは分からない箇所まで綺麗にまとめて1本のストーリーになっているのでノベライズとして大成功の作品だと思います。 ところで、この時代から「ロマンスグレー」という単語はあったのですね…。その事も衝撃でした。2012/08/17
morisoba
0
ゲームプレイ済み。懐かしい。2016/05/20