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出版社内容情報
「完全犯罪のやり方、教えて。バレない方法!」
『白鳥の湖を再生します』
「バレエじゃない! こぉ~のポンコツAI!」
『人の殺意を視ることができる』高校生・和十村写楽の周囲には、いずれ事件を起こす――かもしれない危険な『ぼっち』の少女たちがいた!
誰に対しても塩対応で〈図書室の公爵令嬢〉と呼ばれる同級生・月出里笑猫。
〈住所:公園〉の自称ソロキャンパー・伊那亀美波。
お嬢様学校で孤立する〈氷の女王〉姫宮心愛。
とある理由で平穏な日常を死守したい写楽は、不本意ながら事件阻止に奔走するが――。
少年少女の現在{いま}を切り取る、新たな青春小説{ブルーエイジ}。
【目次】
内容説明
「完全犯罪のやり方、教えて。バレない方法!」『白鳥の湖を再生します』「バレエじゃない!こぉ~のポンコツAI!」『人の殺意を視ることができる』高校生・和十村写楽の周囲には、いずれ事件を起こす―かもしれない危険な『ぼっち』の少女たちがいた!誰に対しても塩対応で〈図書室の公爵令嬢〉と呼ばれる同級生・月出里笑猫。〈住所:公園〉の自称ソロキャンパー・伊那亀美波。お嬢様学校で孤立する〈氷の女王〉姫宮心愛。とある理由で平穏な日常を死守したい写楽は、不本意ながら事件阻止に奔走するが―。少年少女の現在を切り取る、新たな青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
『人の殺意を視ることができる』高校生・和十村写楽が、いずれ事件を起こすかもしれない危険な『ぼっち』の少女たちの計画を未遂で終わらせていく青春小説。〈図書室の公爵令嬢〉と呼ばれる同級生・月出里、住所不定の自称ソロキャンパー美波。お嬢様学校で孤立する〈氷の女王〉心愛たちに殺意の炎を見た写楽が、なぜ身を挺してまで彼女たちを助けたのか。そこから明らかになっていく過去には何ともやりきれないものがありましたけど、それでも哀しみを支え合える存在がいて、写楽の本当の望みがもたらしたその結末には少しだけ救われる思いでした。2025/09/26
真白優樹
11
人の殺意を炎として幻視できる少年が、身近にいる少女達の殺意を未遂に終わらせるために立ちまわる物語。―――殺意は誰の胸の中にも、その想いは誰へ向かう? 青春小説、であるのは間違いないのだが容赦ない昏さのあるミステリーが伴っており、どんでん返しの先に意外な一抹の救いがある、油断ならぬ面白さがある物語である。大切な人がいない世界で、それでも託された思いを胸に。似た者同士として、因縁を越えて築いていく関係性の行方とは。彼らの油断ならぬ青春は、何処へ進んでいくのか。 うん、面白かった。2025/09/29
RRR
10
献本プレゼント当選本。名探偵は、人が殺されてから登場というお約束についてを翻す本作。三人の少女の殺意を察知すると異能を持った主人公君。きらりという少女の存在の謎を残しつつ、進んでゆきます。そして、まさに覆り反転!いやはや、ある意味良くできたミステリと言うべきかな。現実のいじめについて、作者さんなりの考えも良かったです。普段、ライトノベル自体を読まない人も、きっと楽しめると思います。2025/09/26
ほたる
8
名探偵。謎を解決へと導く。果たしてその謎はどこから生まれてきてしまったのだろうか。その根本から叩かないといけないのではないのか。そんな葛藤がありながら、少女たちとの関わりの中で見えた物語的な真相は良かった。上手いことタイトルへと導いていったのではないかな。2025/10/07
MoriTomo
6
いずれ事件を起こすかもしれないヒロインたちと、それを阻止しようと奮闘する主人公による青春物語で、それぞれが目的を果たそうとする姿が描かれていて見応えがありました。個性的なヒロインたちの掛け合いや、暴走を身を挺して止める主人公の行動が印象的で、終盤の怒涛の展開には強く心を揺さぶられました。キャラの表裏や関係性が丁寧に描かれており、1人1人の魅力が際立つ展開に引き込まれ、物語にのめり込んで最後まで楽しめました。2025/09/25