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出版社内容情報
アリナはほぼ無名な声優。負けん気が強く、もっと売れたい。
そんな時、名義を隠して声を当てていた『音無ムイ』にアップデートが入ると報せが入る。
【Kinaco】への楽曲提供で少し注目が集まる中で、なんと名義も出すことになりアリナはチャンスに燃える!
「私はここから駆け上がる!」
先輩声優とオーディションで競ったり初めてイベントに出演したりと奔走する毎日。
しかし、アップデートした『音無ムイ』は性能が凄まじく、次第に「ムイは自分以上」だとアリナは壁を感じてしまい……そしてそんなアリナを、キナコは励まそうとあるアイデアを思いつき──!
大人気楽曲発の「ありのまま」を描く青春ストーリー第2弾。
【目次】
内容説明
アリナはほぼ無名な声優。負けん気が強く、もっと売れたい。そんな時、名義を隠して声を当てていた『音無ムイ』にアップデートが入ると知らせが入る。【Kinaco】への楽曲提供で少し注目が集まる中で、なんと名義も出すことになりアリナはチャンスに燃える!「私はここから駆け上がる!」先輩声優とオーディションで競ったり初めてイベントに出演したりと忙しい毎日。しかし、アップデートした『音無ムイ』は性能が凄まじく、次第に「ムイが自分以上」だとアリナは感じてしまい…そしてそんなアリナをキナコは励まそうとあるアイデアを思いつき―!大人気楽曲発の「ありのまま」を描く青春ストーリー第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
史
6
なんという爽快感。なんという清々しさ。声優として一旗揚げることのできない少女が、運命に出会いしかしその運命に見放され、自分を見失いかけていた時にまたしても運命が寄り添ってきた感情を発露する。カッとこう、萎んでいたものが刺激されてドカンと爆発するような、そんな感覚。前巻も中々その爆発力は違いましたが、今回もまた勝るとも劣らない。どうしようもなく二十一世紀的な演者の業であり、どうしようもなくアーティストの話であり、これ以上もなく美しい友情の物語。前巻に引き続き大満足な一冊でありましょうか。面白かった!2025/09/24
菊地
3
前巻から視点人物(主人公)を代えての2巻。 1巻が「承認欲求が満たす行動を取りながらも、自己顕示欲と知識の欠如によって大変なことになる」話だったのに対して、本巻では「承認欲求を満たすための行動なのは同様ながら、なまじ自己顕示欲と知識があることでドツボにハマる」話なので、その対比が味わい深い。 更に本巻主人公の視点で、高い自己肯定感を持ちながらも「本物の才能」に劣等感を持つ「凡人性」が露出する一方で、他者視点を介することによって1巻の主人公の天才性・特殊性が浮かび上がる構図も面白いですね。 いい作品でした。2025/09/21




