崩壊世界の魔法杖職人〈１〉

黒留 ハガネ【著】/かやはら【イラスト】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 296p／高さ 19cm
• 商品コード 9784046849816
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

【小冊子付き特装版も同時発売！】
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大利賢師は器用さだけで生きてきた男だ。それは文明が崩壊しても変わらない。

ある日地球に降り注いだ魔法の隕石群は、地球から全ての電気を奪った。
電気に支えられていた高度な社会はたちまち崩壊。未曾有の大混乱が起きる世界を尻目に、大利は独りのんびりと隕石の一つを削り出し魔法の杖を作り上げた。

――そう、人類は電気を失ったが、代わりに魔法を手に入れたのだ。

そして大利は知らなかった。
電子機器が使えなくなった崩壊世界で、精密機械並の工作ができる自分の器用さが世界を救う力になる事を。

西に人間不信の魔女がいれば、器用さで閉ざされた心を開き。
東に命懸けで世界を救う研究をする可愛いオコジョがいれば、器用さで助けてやり。
ガラクタだって魔法の杖に加工できる。
なぜなら器用だから。

これは、崩壊世界で繰り広げられる魔女や魔法使いの英雄譚――ではない。
コミュ障で奥多摩に引きこもったド器用な青年が魔法杖職人となり、東京の片隅から全世界を揺るがしていく、生涯の記録。



【目次】

内容説明

大利賢師は器用さだけで生きてきた男だ。それは文明が崩壊しても変わらない。ある日地球に降り注いだ魔法の隕石群は、地球から全ての電気を奪った。電気に支えられていた高度な社会はたちまち崩壊。未曾有の大混乱が起きる世界を尻目に、大利は独りのんびりと隕石の一つを削り出し魔法の杖を作り上げた。―そう、人類は電気を失ったが、代わりに魔法を手に入れたのだ。そして大利は知らなかった。電子機器が使えなくなった崩壊世界で、精密機械並の工作ができる自分の器用さが世界を救う力になる事を。西に人間不信の魔女がいれば、器用さで閉ざされた心を開き。東に命懸けで世界を救う研究をする可愛いオコジョがいれば、器用さで助けてやり。ガラクタだって魔法の杖に加工できる。なぜなら器用だから。これは、崩壊世界で繰り広げられる魔女や魔法使いの英雄譚―ではない。コミュ障で奥多摩に引きこもったド器用な青年が魔法杖職人となり、東京の片隅から全世界を揺るがしていく、生涯の記録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

ある日地球に降り注ぎ全ての電気を奪った魔法の隕石群。文明が崩壊した世界で、コミュ障で奥多摩に引きこもった器用な青年・大利賢師が魔法杖職人となる物語。マイペースに隕石の一つを削り出して魔法の杖を作り上げた大利が、青梅を統治する青の魔女と出会い世界の状況をようやく知り、その小器用さで魔女の閉ざされた心を開き、魔法言語の研究をする可愛いオコジョの少女を救う展開で、高い技術でとんでもないものを作り上げる一方、相変わらずなコミュ障っぷりの難儀な存在ですが、特異な技術で嫌でも注目を集めそうな今後の展開が楽しみですね。

2025/09/24

[しぇん]

崩壊してしまった世界でのお話。主人公のコミュ障で片付けられない所とか、魔女たちのとんでもない拘りとかどうかな？、と思ったりしましたが、未来視のおじさんとか真面目に未来と向き合ってるおじさんが居たのが救いでした。あと、魔法への拘りとかもう空想科学ぽいとこまで作り込んでいますね

2025/10/13

[こも 旧柏バカ一代]

主人公のコミュ障が凄い。子供にあんな事言うか？最後の方ではドラゴンに連れて行かれて、連れ戻されるが家の修繕どうするんだろう？

2025/10/09

[サキイカスルメ]

かなりガチ人間社会崩壊！世界の終わりの中を生きる人類の話ですね！めっちゃ好きです！！しかも、生き残った人たちの中でもアクの強すぎる人たちである主人公・魔女・魔法使い中心になっていて面白かったです。人生を感じました。主人公が天才的な器用さで人類の救世主になれそうなのに、壊滅的なコミュ障で性格的に全然向いていないのも面白かったです。ある人は父の研究を引き継ぎその完成に命をかけ、ある人は人間のいない町を守り続け、ある人は未来視で人類を救うために四苦八苦して、と主人公以外の登場人物のお話もよかった。

2025/10/08

[真白優樹]

電気を食らう水晶が降り注ぎ、文明が崩壊した世界で、手先が器用なだけの引きこもりの青年が、とある杖を作り始まる物語。―――終末迫る世界に、その器用さは希望になるのか。重厚な世界観が見所であり、魔法が根付いた世界で力強く生きていく者達が多い中、その器用さが希望になっていく物語であり、真っ直ぐに面白いファンタジーである。問題と不明と終末だらけの世界の中、それでも何とかなるさと生きていく。果たして、この先に何か絶望が待っているのか。そして青年の生涯はどうなっていくのか。 次巻も勿論楽しみである。

2025/09/26