出版社内容情報
カルチャー誌『ダ・ヴィンチ』で創刊直後から連載されていた、小説家の人生と作品歴を辿るロングインタビュー「解体全書」。
二〇二三年の創刊三十年に際し一年間限定で復活した令和版では、最新刊(取材当時)に関するインタビューを軸にしつつ、これまでハマってきたカルチャー全般について語る「好きの履歴書」などのミニコーナーを設け、十五名の小説家の実像をより多面的に記録した。
これらのインタビューをまとめ、今をときめく作家がどのように今にいたったのか、彼らの人生と共に振り返る一冊。
登場作家:西加奈子/辻村深月/佐藤究/米澤穂信/凪良ゆう/伊坂幸太郎/加藤シゲアキ/小川哲/金原ひとみ/森見登美彦/綿矢りさ/朝井リョウ/中村文則/万城目学/村田沙耶香
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えりまき
15
2025(109)「ダ・ヴィンチ」掲載のインタビューをまとめた一冊。”好き”の履歴書や初心者向けの一冊/本人が思う代表作/取材時点の最新作の紹介。写真もたくさんあってく嬉しいです。西加奈子さん/辻村深月さん/佐藤究さん/米澤穂信さん/凪良ゆうさん/伊坂幸太郎さん/加藤シゲアキさん/小川哲さん/金原ひとみさん/森見登美彦さん/綿矢りささん/朝井リョウさん/中村文則さん/万城目学さん/村田沙耶香さん。 2025/05/04
FuSa
6
小説からちょっと離れてたけど、読みたい小説が増えた。 小説を書く感覚というか、考え方について、何が書いてあるかさっぱり理解できんとなった方もちらほらいて、私にとって異次元の人たちだなぁと。2025/05/06
青ミッフィー
6
好きな作家さんの名前が沢山載っていたので、買わずにはいられませんでした(^^) 期待を裏切らない盛り沢山の内容で、好きだった作家さんをもっと好きになり、さらに好きな作家さんが増え、読みたい本も増えて読書欲が膨らみまくっています。 素敵な雑誌を本当にありがとうございます❢2025/04/11
コリ
5
どの作品をどういう意図で書いてきたかなど。太宰治、三島由紀夫の名前が複数の作家から上がっていたのが目についた。読んだことのある作家は複数いたが、背景まで知っていたのは森見登美彦さんだけなので面白かった。自身の選ぶ初心者向け、代表作と最新作がまとめてあったので読んでみたい。私自身が小説の連載が載っているような文芸誌を全く読んだことがなく、周りの人も漫画の連載を楽しみにしている人は多くいる一方で小説の連載を読んでいる人はほとんど目につかない。なので小説を書くことの忙しさ、困難に初めて触れたのが新鮮だった。2025/04/05
左近
2
15人の作家が、自身の経歴や創作への思いを語る。アンソロジーには、ふだん読まない作家の作品に触れられる喜びがあるものの、作家自身について深く知ることはあまり無いので、こういう本をたまに読むのも面白い。最後に掲載される、各年代時の好きだったものや、自身が思う、初心者向け作品、代表作のリストが興味深い。どの作家だったか忘れたけど「ものを書ける人間は自分でそのことを認識している」みたいな言葉があって、何となくわかるような気がするなぁ~と思った。というわけで伊坂さん、早く新作出してね!2025/05/22