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出版社内容情報
ある日、人類の半数が謎の生き物「ちいこ」になり、世界は混乱に包まれた。
原因は不明、元の姿に戻る方法も不明。
しかし、しばらくすると人々はそのかわいさに魅了され、ちいこと共存する社会を歩んでいく――。
人類の半数ちいこと残された半数の人間たちが交わりあう、キュート・パンデミック!
Xに掲載し大反響を呼んだ「ある家族の話」を始め、描きおろしのおまけ漫画も収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しのつき
3
人類が増えなければちいこも増えない、の一文が重い…2024/10/29
鉢
1
X投稿時から読んでいて書籍化されたので再読。 人類の半数がちいこになったのにも関わらず楽観的で減り続ける現状に対し危機感を持たない群衆に恐怖を覚えた。 嫌なヤツはみんなちいこになってしまえばいいという作者の思想があるだけなのか、書き進めるうちに人類は滅ぶべきと結論づいたのか、容赦の無いちいこ化が絶望感を掻き立てた。 全体的に「諦め」の印象が強く、希望を持つ事を諦めたくなる淡々とした容赦の無さがクセになる。2025/06/06
なつのおすすめあにめ
1
ゆるい絶滅?2025/01/27
加糖
1
マスコットキャラ的な存在には食指が動きづらいタイプなのだけど、終末系が好きだからかちいこはかなり刺さる。これからも読みたいので買った。かわいいちいこに癒される一方で、ちいこ化による身近な人の実質的な喪失の切なさや、ゆるやかに滅亡に向かっていく人類のわびしさみたいなものがありハマる。2024/11/30
arianrhod
1
グレゴール・ザムザ号泣すること間違い無しの一冊。ザムザも昆虫ではなくてちいこになっていたら人生違っていたでしょう。まずカフカの「変身」に似ていると思いました。青年ザムザが昆虫に変身し、家族はまず見せ物にして金を稼いだあと、青年の扶養者(ニート)で何もせず生活していた家族は、それぞれの人生を自己で切り開いて生きていくことになります。このあたりも似ている気がします。ただ異なるのは保護欲にかられる程の可愛らしさ一点で駆除対象にならないということ。人類半数でこれまでと同様に世界経済が回るのかの方が甚だ疑問ですが。2024/11/06