出版社内容情報
死なない首vs超人的高僧。将門vs浄蔵、超絶法力大合戦の行方は!?
首だけになっても生き続ける平将門。浄蔵はこれを焼き尽くすべく、不眠不休での護摩行に臨むが……! そしてついに、二十年前の乱と現在の京で起こる数々の怪異が繋がる。その中心は「平将門復活」の企て……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金目
9
黄金丸に斬られた20年を経て、遂に復活する平将門。じかんを繰り返す貞盛のなんともあさましい姿よ。状況が悪化するに連れて嬉しそうな顔する晴明だけど、そこにずかずか踏み込んでいく博正が眩しい。将門の首を焼く浄蔵がド派手アクションでマジ格好いい。密教僧の調伏はこうでなくちゃ2024/05/11
コリエル
8
いよいよ、将門復活の法が成ろうとする超いいところで次へ。公の復活を悟り凄絶なる笑みを浮かべた晴明の真意は奈辺にあるのか。スペクタクルなバトルが待っていそうだが博雅に何か出来ることはあるのか。2024/05/10
5〇5
5
本巻の見どころは、20年前に浄蔵法師が討ち取られた平将門の「死なない首」を焼き祓う場面である。全30ページにわたって繰り広げられる、凶暴な意志と揺るぎない信念との壮絶な死闘は圧巻だ。また、将門の死後、各地に分断・埋葬された遺体を密かに集める者の存在も明かされる。さらに、京を騒がす怪異──盗らずの盗人や孕み女を狙った連続殺人事件──と、平貞盛の瘡とのつながりが浮かび上がってきた。死してなお禍をなす将門の存在感が、物語の中でいよいよ濃厚になってきた。😃2025/06/22
おりひら
5
浄蔵法師のアクティブな事よ。いよいよ本格的に何者かの企みが動き出した。事態は、悪い方へ進んでいるが、晴明と博雅は、これを止めることが出来るのか?本編が面白いのは、勿論なのだが、コラムや、あとがきも面白い。むっ。毎巻のことであった。「陰陽師」の名セリフがアレンジ加えて出た。なんとなく、二人の関係が原作とズレがあったのだが、あのやりとりを見て、このずれが、今後、意味が出てきそうに感じるのだが。はてさて。←おっと。なるほど、予防線、はってるなぁw2024/05/04
tomite
4
★★★★☆ 相変わらず秀麗な描写だ。四天王召喚のシーンなど、これほど綿密に増長天などを描ける漫画家がおられるだろうか。復活した将門のあの悍ましくも凄まじい迫力よ。これぞ、荒ぶる神、厄神、大明神の称号を付けることで御霊を鎮めようとした荒魂よ。2024/06/23