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出版社内容情報
バイト先での新たな出会い、見知った友人の知らない表情。
初めて尽くしの高校生活最後の夏、それは受験を控えた悠太と沙季にとっても思い出を作る最後のチャンスだった。
花火大会に行きたい沙季は、将来のために勉強に集中しようとする悠太を誘うタイミングを見出せずに悩んでいた。
そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にとバイト仲間たちとのデイキャンプが企画されるが……?
勉強合宿、キャンプ、水着とショッピング、自己肯定感の高さと低さ、花火大会。
将来に悩み焦り心ゆれる“兄妹”が紡ぐ思い出の恋愛生活小説、第10弾。
内容説明
バイト先での新たな出会い、見知った友人の知らない表情。初めて尽くしの高校生活最後の夏、それは受験を控えた悠太と沙季にとっても思い出を作る最後のチャンスだった。花火大会に行きたい沙季は、将来のために勉強に集中しようとする悠太を誘うタイミングを見出せずに悩んでいた。そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にとバイト仲間たちとのデイキャンプが企画されるが…?勉強合宿、キャンプ、水着とショッピング、自己肯定感の高さと低さ、花火大会。将来に悩み焦り心ゆれる“兄妹”が紡ぐ思い出の恋愛生活小説、第10弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
62
高校3年の夏休み。受験間近という事もあり勉強中心な二人だが少なくても青春は楽しむべきだ。デイキャンプ、花火大会。二人の想い出は積み重なっていく。浅村君は母親のトラウマに縛られていて自己否定感が強いなって思ったけど藤浪さんの指摘が鋭すぎるな。少しずつ二人の関係はバレていくのだが、それはそれで良いんじゃないかな。アニメでは二人の想いを交互に描いていく当作品をどう料理するのかが楽しみ。読売先輩は浅村君だったらOKだったのだろうね。渋谷から狛江に行くのなら新宿経由でなく井の頭線を使うべきではと思ったり。2024/02/14
わたー
35
★★★★★この、面白さに対して一切の妥協も容赦もしない感じ、最高なんだけど読んでいてかなりキツいものがある。高校最後の夏の一幕を描く内容。実母に植え付けられたトラウマから、沙季に相応しい人間になるためというある種強迫観念めいた思い込みによって、過剰に受験勉強にのめりこむ主人公。沙季の方は沙季の方で、隠し切れないほど成長した独占欲と嫉妬心から、彼絡みの案件を冷静に対処できなくなっていて…という、物語序盤の「擦り合わせ」は何処にいったんだと思わず頭を抱えてしまった。それは相手のことを2024/01/28
よっち
33
受験を控えた悠太と沙季にとって、初めて尽くしの高校生活最後の夏。そんな中、読売栞の就職前の最後の思い出にと、バイト仲間たちとのデイキャンプが企画される第10弾。思い出を作る最後のチャンスに、悠太と一緒に花火大会に行きたいと思いながら、焦るように勉強する彼を誘っていいか迷う沙季。追い詰められたように勉強する悠太に声を掛けてくれる人がいて、一方でバイト先でも一緒に行ったデイキャンプでも悠太に近い後輩にヤキモキする沙季が微笑ましかったですけど、どちらも面倒くさいけどそれを一緒に乗り越えてゆく二人が良かったです。2024/01/24
くらっくす
22
義妹との恋人生活も第10弾。関係をどこまで打ち明けていいのかと葛藤する姿。相手に許容してもらえるライン、甘えることと甘えの境界に悩んでいる姿は、2人に共通する複雑な境遇ゆえなのだろうと。摺り合わせが物理的にできず、無駄に考え過ぎている様子に考えさせられます。でも周りの人に恵まれている今は、助けてもらいながら成長できる。そんな心強さを感じながら、高校生最後の夏を過ごせるのは本当によかったと思う。自己肯定感の低さから来る比較は、いいものは何も生まないよね。藤波さんの割り切った考え方には、少しハッとしました。2024/02/01
真白優樹
21
高校生活最後の夏休み、バイト仲間達とデイキャンプに行ったりする中、悠太が勉強合宿で焦りを見せる今巻。―――足りぬと嘆き焦るなら、その心の根底を。 付き合い始めてももどかしい、まだまだ色々な考えに縛られてばかり。そんな彼らに向けられていた思いにも触れつつ、一時的に離ればなれとなった二人が、それぞれの場所で大切なものを改めて見つけ出していく巻である。 大切なものをもう一度、そんな二人の関係を知る者は、少しずつ増え始めていく。果たして巡る秋、追い込みの季節に何が待っているのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/02/06