出版社内容情報
結婚するしない、子どもを産む産まない。生き方の選択は自由で、しあわせの形は人それぞれだけれど、女性の体の出産タイムリミットは変わらない中、子どもの有無について考える、価値観をゆさぶる意欲作!
【あらすじ】
ごくフツーの家庭で育ち、仕事は頑張れば頑張るほどいいものだと思って働きづめていた主人公・青木カナコは、マッチングアプリで出会ったエンジニアのリョウと結婚し、平穏な夫婦生活を送っていた。だが――。夫とはレスだったけど妊活をはじめたマリカ、産後3カ月で職場復帰した元バリキャリのサキ、彼はいるが結婚にはこだわらず推し活を謳歌するハルミ。30代後半に差し掛かり、ライフステージが次々と変わっていく友人たちを目の当たりにし、カナコは戸惑う。「私って子どもが欲しいんだっけ?」 若い頃は、結婚して当然のようにいつか自分にも訪れると思っていた妊娠と出産だったが、真剣に向き合わぬまま「高齢出産」と言われる年齢になっていた。なぜなら、そもそもカナコは心から「子どもが欲しい」と思ったことがなかったのだ。自分は欠陥人間なのだろうか?もし子どもを授かれたとしても、"ちゃんとした母親"になれるのか? 母親になって後悔しないだろうか。これまで積み上げてきたキャリアは? 右往左往しながらも、カナコが出した答えとは――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k sato
20
現代社会だからこそ出現した女性の本音。結婚・出産が当り前の時代はもう終わった。選択肢が増えた現代女性を待つのは期待した未来だけではない。新たな悩みにぶつかり藻掻いている。主人公カナコには夫がいるのだから、「子どもが欲しいか分かりません」なんて贅沢な悩みだ。子どもの有無を話し合える相手がいるだけで幸せではないか。唯一、カナコに共感できたのは、子どもが欲しいと決断したときは子宮に病巣があったこと。女性なら年齢問わず起こりうることだが、40歳目前のカナコには絶望だったろうな。高校・大学にも産休制度ほしかった。2024/09/29
もれ
1
とてもいい着眼点。欲を言えば、もっと悩み抜いた思考がみたかった。2024/07/27
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