出版社内容情報
父は病気の後遺症で仕事につけず、母も病気療養中のため生活保護を申請することになった家族。
「タネコちゃん、お魚の食べ方きれいだね」
……なぜかって? 家族4人でサンマ1匹を食べあってるからだよ~~!!! 苦い内臓だって大事な可食部!!
お金がかかるボウリング場はなかなか行けない……。だったら”無料で”遊べる公共施設に行けばいいじゃない!
世は平成のゲーム戦国時代。欲しかったあのゲーム機も、貧乏な家庭では到底買うこともできず……。そんななか、ある漫画雑誌で作品中の謎を解けば抽選でゲーム機が当たるとの情報が!! これはやるっきゃない!
そんな波乱万丈な暮らしのなか、ボランティア活動を通して仲良くなった区役所職員さんが、進路に迷った著者にかけてくれた驚きの言葉とは……!
あなたも私も実は知りたい「生活保護の実態」。
実際に生活保護を受けた著者だからこそ描ける、人生救済リアルコミックエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
53
そう、確実に存在す流、生活保護が人々を救っている側面は。制度に対するイメージと現実、それを知ることができる貴重な漫画です。以下メモ。父は病気、母は統合失調症、このパターンだと負のスパイラルでどんどん沈んでいく。いわゆる毒親、は統合失調症と関連する。家に風呂がなく週一度の銭湯で生活している子ども、いるんですね。そして高い確率で出てくるパチンコ、罠にハマるように、貧乏のモチーフかと思うほど。破綻した家族からの逃避、必要、共倒れは避けるべし。まず自らの健康や生活環境を優先し、余裕があれば他社へ向かう、を基本に。2024/10/12
ごへいもち
15
JKなんて言う軽いイメージとは違って真面目な頑張り屋さん。よく頑張ったなあ。書かれているように貧しいとお金のスキルも貧弱なのか、それを買うならこれを買えば良いのにと思うこと多々2024/10/27
活字スキー
12
【こどもは無力だ⋯⋯でも。これで私の人生を、台無しにされてたまるか】どうしてもネガティブなイメージで語られがちな生活保護を、柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』とは逆に受給者の立場から生々しく語る、ウソみたいな実録コミックエッセイ。毒親と、心を病んで引きこもりになった兄と暮らす極貧生活。「禍福は糾える縄の如し」という古い格言があるが、奈落に張られたその縄を奇跡的なバランス感覚と努力と幸運によって渡りきることに成功した著者は率直に言ってマジすげぇよ。2025/09/29
カッパ
11
kindleUnlimitedで読みました。 よく頑張ったな主人公というのがまず最初の感想。お父さんは脳腫瘍でリストラにもあう。頼りのお母さんは統合失調症で気持ちの波がある。お兄ちゃんは優しいけど心を病んでしまい、引きこもりで家庭内暴力に。生活力がなく生活保護。でもその間に友達にもめぐまれた。良い出会いもあった。世帯分離で家族を背負うこともないためよかったと感じた。こういう家族、実際にいるんだろうな。2024/10/15
アルカリオン
7
KindleUnlimited 予想外の良作・感動作だった。2024/10/13