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出版社内容情報
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった俺・真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中始まったのは訓練合宿。クラスの団結力を高めるって、こんな空気で一体どうやって!? そのうえ、記憶を失う前の俺と今の俺の違いが、どんどん気になり始めて──
「前のあんたを思い出してよ」
「今の方が優しいなって……」
「確かめたいなら、キスしてみればいいんじゃない?」
少しずつすれ違う中、ついに明日香との過去の記憶が蘇る──!?
記憶喪失サスペンスラブコメ、第二弾。
内容説明
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった俺・真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中始まったのは訓練合宿。クラスの団結力を高めるって、こんな空気で一体どうやって!?そのうえ、記憶を失う前の俺と今の俺の違いが、どんどん気になり始めて―「前のあんたを思い出してよ」「今の方が優しいなって…」「確かめたいなら、キスしてみればいいんじゃない?」少しずつすれ違う中、ついに明日香との過去の記憶が蘇る―!?記憶喪失サスペンスラブコメ、第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
明日香、紗季、ひな。三人の彼女と「三股」をかけていることが学校中に知れ渡ってしまった真田勇紀。そんな居心地の悪い空気の中、訓練合宿が始まる第二弾。最悪な空気の中でクラスで合唱に参加することになり、伴奏を担当する紗季とともに指揮者となった勇紀。一方、彼自身も記憶を失う前と今の違いがどんどん気になり始めて、過去の記憶へのこだわりに対してヒロインそれぞれのスタンスが鮮明になっていって、今回は近い距離にいることが多かった紗季の思うところもいろいろ明らかになりましたけど、均衡が崩れてまた物語が動きそうで続刊に期待。2023/07/25
椎名
11
今の彼を肯定する彼女二人と、あくまで記憶を取り戻して欲しいと願う一人。幼馴染みという関係性からも最も過去や思い出があることはよくわかり、だからこそその大切な宝物を共有していたいということは伝わってくるのだが、今の自分を否定される、消えることを願っているように感じられてしまう主人公の言い分も理解できてしまう。三股していたというのは事実にしろ、二人の彼女との関係性がどんなものだったのか、そして医者の同じくらい難しい患者を担当したことがあるという発言とこのオチから様々想像が膨らむ。面白かった。2023/08/10
真白優樹
8
訓練合宿で行われる合唱コンクールで指揮者を行う事になる中、明日香との喧嘩を切っ掛けに、記憶の一部が戻ってくる今巻。―――篝火揺らす、記憶の中の一つの約束。 本当に大切なのは今の自分か、過去の自分か。 明日香と紗季の願いの間で勇紀が揺れる中、明日香の言葉を切っ掛けに過去の記憶の一端を取り戻していく巻であり、少しの真実とそれより大きな謎が見える巻である。本当に三人いる彼女、果たして何故そんな事になっているのか。そして最後に明かされた、彼女の同族だからこその思いとは何なのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/07/31
きっと
3
めちゃくちゃ面白い!一気に読み切ってしまいました。ミステリー調で先が全く読めない展開の連続、そしてぎりぎり土壇場で正義?が勝つ展開、とエンタメ性も抜群でした。次巻以降も少しづつ謎が明らかになっていくのだろうと思うと発刊が楽しみでしょうがないです。おすすめの一冊です。2024/01/04
マスクX
2
三股ヤローの悪評から学校で過ごしにくい生活の勇紀。そんな中に訓練合宿という行事が始まってしまう。勇紀は3人の彼女から『前』を見られているのであって『今』の自分じゃないと気に病むことに。改めて大変すばらしいストーリーでした。一番身近な明日香に『前』。クラスでも一番フォローしてくれる紗季に『今』を。そしてひなには『推し』を向けられた関係。明日香と距離感やちょこちょこ気になる言動を繰り返す紗季とで遂に爆発してしまった勇紀。ラストの展開も含めて楽しみです。2023/08/06