ＭＦ文庫Ｊ ステラ・ステップ〈２〉

林 星悟【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2023/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 264p／高さ 15cm
• 商品コード 9784046824028
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

〈暴力〉に置き換わる〈道具〉として少女たちが戦う世界。

レインはハナの真実に心がついていけず、彼女とまっすぐに向き合うことができずにいた。
彼女の心とは無関係に、戦舞台で敗北した2人を『鉄の国』へ運ぶ心動車。
だが、彼女たちを乗せた車は突然止まり、1人の少女を降ろして再び動き出す。

「と、止まって……置いてかないで……」

ハナと離ればなれにされてしまったレインはひとり、悩みながらも〈道具〉として歌い、踊る。

一方、研修生としてレインと引き離されたハナにも笑顔の裏に知らなかった感情が芽生え――。

紅く暗い『鉄の国』。
“彼女”が隣にいない世界で、キラキラを探す少女たちが紡ぐ絆と愛の物語。

内容説明

“暴力”に置き換わる“兵器”として少女たちが戦う世界。レインはハナの真実に心がついていけず、彼女とまっすぐに向き合うことができずにいた。彼女の心とは無関係に、戦舞台で敗北した２人を『鉄の国』へ運ぶ心動車。だが、彼女たちを乗せた車は突然止まり、１人の少女を降ろして再び動き出す。「と、止まって…置いてかないで…」ハナと離ればなれにされてしまったレインはひとり、悩みながらも“道具”として歌い、踊る。一方、研修生としてレインと引き離されたハナにも笑顔の裏に知らなかった感情が芽生え―。紅く暗い『鉄の国』。“彼女”が隣にいない世界で、キラキラを探す少女たちが紡ぐ絆と愛の物語。

著者等紹介

林星悟［ハヤシショウゴ］
第１４回ＭＦ文庫Ｊ新人賞最優秀賞作「人形剣士“ドールブレイブ”は絶ち切れない」にてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

ハナの真実に心がついていけず、まっすぐに向き合うことができないまま敗れたレイン。その心とは無関係に戦舞台で敗北した2人は『鉄の国』へ運ばれて、過酷な生活が始まる第二弾。ハナと離ればなれにされてしまい、ひとり悩みながらも〈道具〉として歌い、踊るレイン。一方、研修生としてレインと引き離され、笑顔の裏に知らなかった感情が芽生えてゆくハナ。そんな中で二人を意識して心乱されてゆくフレアの存在もポイントだった今回は、救いもなくてなかなかエグい展開でしたけど、あの二人ならこの行き詰まった状況を変えられるんでしょうか…。

2023/04/24

[和尚]

あの終わり方の一巻から鉄の国に舞台を変えて。二巻も面白かったですね！ レインとフレア、そして脇を固めるキャラにも感情移入させてくる流れの良さに、この終盤の勢いと、最後の引き。 いや、続きが楽しみです！

2023/12/31

[冬野]

シリーズ第二弾。鉄の国編でありフレアの掘り下げ巻。前巻に引き続き「しんどい展開は好きだけど何もそこまでやれとは思ってない」という内容だった(褒め言葉)。モノ同然に、というか代替可能なパーツそのものとして使い捨てられるアイドルたち。登場するキャラ各々に信念があって、そのぶつかり合いによって読者の価値観も揺さぶられる。まさに感情ジェットコースター。闇の中でほのかに輝く光、信じていいんですよね…？世界のシステムを根本的に壊そうと思ったら10巻くらい必要な気がする。けりが付くまで刊行されますように。星:4.5/5

2023/06/01

[羊山羊]

おお、百合三角関係殺伐SFだ。尊き! 鉄の国に身柄を移したハナとイン。そこでは砂の国よりも過酷に戦争の道具として、消費されるアイドル達の姿があった。ハナにアイドルのかつての魅力を教えられたレインは逆境にめげずに戦えるのかという内容。ハナをめぐるレインとフレアの駆け引きがとても殺伐で、アイカツスターズ!を思い出す。表現しにくいけどトンでもなく生々しいんですよね。感情のぶつけ合は良かったのと、世界観は相変わらずサイコーだったけど、ライブシーンの書込はもう少し欲しかったナーと思う。

2024/04/20

[いりあ]

林星悟による「ステラ・ステップ」の第2巻。隕石により荒廃した世界を舞台に、国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられた少女たち「アイドル」の物語です。前巻の終わりが衝撃的でしたが、本巻の舞台は「鉄の国」です。レインとハナ、そしてフレアの3人が話の中心になります。「砂の国」に少しでも希望を残せたようで「指輪」のくだりは良い感じでした。しかし「橋の国」も怪しい。どうあがいても明るい未来が見えない作品です。そして、今回も絶望の中で終わっています。次巻は少しでも希望が持てる終わり方は期待。

2023/12/29