出版社内容情報
王都に住む子爵令嬢・クラリスは、「ファーレンハイトの宝石」とも称される美しい姉と常に比較され、家族に虐げられて生きてきた。十九歳になったクラリスは、戦果の褒賞として「人喰い辺境伯」との異名を持つ、ジークフリート・グーテンベルクに姉の身代わりとして嫁ぐことになる。ところが辺境伯ジーンは無口で無表情ながらもクラリスを思いやる、包容力に溢れた魅力的な人物だった。それでも「身代わり花嫁」であることに負い目を感じるクラリスは、なかなかジーンへ心を預けられないでいた。そんなある日、突然姉の婚約が決まったと呼び出しを受けたクラリスは、ジーンと二人で王都へ向かう。王都ではこれまでにない心温まる楽しいひと時をジーンと共に過ごしたクラリス。だがそれも姉との対面で一変、クラリスは自分の生家「ファーレンハイト家」の歪みに直面する――! 不遇の令嬢が辺境の地で最愛の人と「幸せな結婚」を掴む、王道ラブファンタジー第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真朝
13
2巻もすごく良かった。ジーン様が優秀でハチャメチャに好みです。クラリスも綺麗になってちょっとずつ強くなってこれからもっと美しく咲くと思います。 ファーレンハイト家の闇が結構深いです。 3巻がどうなるか楽しみです。2023/04/24
えーわい
12
ラスト、背中しか見せない口づけシーンがすごく良かった!!クラリスの家族の事情は、父病んでるとしか。母は立場が弱く、女性の立場の弱さがうかがえる。2024/12/10
真朝
11
ジーク様男前です。 クラリスの実家軋みが酷いです。 負の連鎖がこれ以上続かないといいなと思いますけど、不穏でした。2023/06/21
しなぷす
6
同情はできないけど、性格の悪い姉の境遇もなかなか…。こういうのは親が一番悪い。とにもかくにも、ジーン様とクラリスがいい雰囲気なので良し。3巻がはやく読みたい。まだまだ溺愛要素が足りませんので!2023/09/24
かなっち
4
不遇の令嬢が辺境の地で最愛の人と「幸せな結婚」を掴む、王道ラブファンタジー第2巻。1巻が面白くて続きが気になり、夜中だというのに既刊の4巻まで購入して一気読みしたほどです。もちろん2巻も期待通りに目が離せず、急展開に次ぐ急展開に興奮しまくりでした。なぜなら、早々のザマァ展開に続き、呪われたかのようなまさかのお家騒動に真っ青になったからです。父親が悪いのは当然ですが、放置していた母親も同類で腹が立ちました。それでも、妹への容赦ない行動を起こしてくれた、辺境伯様に拍手喝采です。あんな両親で、同情はしますけど。2025/05/06
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- 祈りのカルテ 角川文庫