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出版社内容情報
文化祭でのテロを成し遂げた蓮と胡桃。しかし、腐った現実はそう簡単には変わらず――たった数日で、最悪な進学校は元の姿を取り戻しつつあった。
そして迎えた夏休み。悪辣な夏季講習を破壊するため、二人は再びテロを企てるが──
「――君たちだよね? 学校に対して嫌がらせしてるの」
なぜか二人の犯行を知っている学年トップの優等生・七々扇奈々により二人だけの世界は破綻し始める。二人の仲間になるため大規模なテロを起こすと宣言する七々扇と、それを阻止するためさらに大きなテロを企てる胡桃たち。
二つのテロが交差する中で夏目が見た、学校の新たなる真実。悪いコでいるのも、簡単じゃない。
内容説明
文化祭でのテロを成し遂げた蓮と胡桃。しかし、腐った現実はそう簡単には変わらず―たった数日で、最悪な進学校は元の姿を取り戻しつつあった。そして迎えた夏休み。悪辣な夏季講習を破壊するため、二人は再びテロを企てるが―「―君たちだよね?学校に対して嫌がらせしてるの」なぜか二人の犯行を知っている学年トップの優等生・七々扇奈々により二人だけの世界は破綻し始める。二人の仲間になるため大規模なテロを起こすと宣言する七々扇と、それを阻止するためさらに大きなテロを企てる胡桃たち。二つのテロが交差する中で夏目が見た、学校の新たなる真実。悪いコでいるのも、簡単じゃない。新人賞“優秀賞”受賞の青春ピカレスク・ロマン、第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
24
文化祭でのテロを成功させたのも束の間、僅かな期間で劣悪な学校は元の姿を取り戻しつつあった。そんなある日、テロを起こしている犯人が蓮と胡桃であることを突き詰めた学年トップの成績を誇る七々扇が現れ、仲間に入れて欲しいと懇願されるシリーズ第二弾。意表示の為にテロを実行を宣言した七々扇とそれを超えるテロを企てる蓮達。その中で不審な動きをする七々扇の真意を探る中で、苦しんでるのは教師にもいる事を知った蓮達がテロの本質を見誤っていた事に気付き、2人の強力な仲間が加わった蓮達がどんなテロを起こしてくれるのか楽しみです。2023/03/26
真白優樹
12
変わらぬ学校が開催する夏期講習をぶっ壊す為に動く中、学年一の秀才の奈々が接触してくる今巻。―――新たな怒りに出会う時、反逆は輪となり繋がって。 胡桃とより背徳に踏み込む中、奈々という生徒会へ怒りを向ける者と大隈という教師の中での人格者と出会う巻であり、新しい怒りと出会い反逆の仲間が増え、本格的に物語が動き出す巻である。新しい頭脳と内通者、新しい仲間と共に狙うのは生徒会。奈々にとって因縁の敵である者達との戦いの先に待っているのは何か。力を付けた彼等は確かな傷を刻めるのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/03/29
しん∞SHI−N
8
【悪に染まるのも簡単でない、それでも復讐の連鎖は終わらない】テロを成し遂げた蓮と胡桃の野望。変化の無い学校で秀才の奈々が接触して来る物語。明らかに確信犯なのに、理不尽な夏期講習を開催して、悪びれも無く、体裁を取り繕う大人達。生徒にとって大切なのは、成績と勉学と受験という価値観を刷り込み、成績至上主義が蔓延する学校で。子供を舐め切った大人達に唾を吐く為の背徳行為に勤しむ蓮達。そこへ、新たな頭脳を持つ奈々も加わり、大人を利用する為の内通者も出来た。この行いには必ず天罰が付き纏うが、為さねばならぬ悪があるのだ。2025/01/21
mag
6
今巻はろくでもない学校のろくでもない夏期講習を潰すためにテロを企てるお話。 苦々しい現実の中にある微かな甘い匂いのする胡桃と蓮、二人の青春が魅力的でした。 また、そんな2人の「普通」であるがゆえに抱いてしまった葛藤がまた心にグッときます。 現実とはどうも一面的に捉えることが出来ないようで、だからこそ自分の行動が正しいのかどうかは分からなくて。 そんな世知辛い現実が秀逸に映し出されていましたね。 胡桃と蓮が導き出した結末が学校にどのような影響を与えてくれるのか。次巻もまたたのしみです! 2023/04/24
おーいし
6
2巻もとてもよい……。新キャラクターの登場で胡桃と蓮の関係性がどうなるのかとハラハラしながら読み勧めていたけれど、いいところに落ち着いて安心。 文化祭を経ても学校がもとに戻ってしまうという落胆、テロを続ける意思とそこに訪れる葛藤が読んでいてとても楽しい作品でした。 次巻も期待!2023/03/26
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