出版社内容情報
両親は私を見てくれないから、「いい子」でいるしかなかった――
大人になって発達障害が発覚した著者が「家族に嫌われたくない」という呪いから自由になるまでの葛藤の日々を綴った、実録コミックエッセイ。
魔法のiらんど大賞2021コミック原作大賞 実話・エッセイ部門特別賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mincharos
29
お兄ちゃん2人が重めの知的障害で、お母さんはお兄ちゃんに掛かり切りで「あんたは普通の子なんだから」と、どんなにがんばっても放置&無関心。長兄からは精神的虐待を受け続ける日々。友人や旦那に恵まれたことだけが救いだけど、ほんとに生きづらかったことだろう。昔は今よりも発達障害がメジャーじゃなく、個性の一つとして捉えられることも多かったから、発達障害に気付かないまま大人になったことよりも、自分のことを誰も大事にしてくれない家族の中で育ったっていうところが一番のしんどポイントな気が。。2023/09/26
カッパ
14
ネコゼさんの体験を漫画にしたものなのかな?強迫性障害に悩んでいると思ったら混合性ADHDだとわかった話。お母さんは知的障害もある2人のわかりやすい息子に一生懸命で娘まで目が向かなかったのか?愛着障害のようなものもあったのかも。無視したりせずちゃんと話をきいたり努力を認めてくれてたなら。昔は発達障害の知識はあまりなかったから支援は難しくてもなんかあったのでは?とは思います。今は幸せそうなのでほっとしました。2023/10/30
みーなんきー
12
ご自身の障害の他に、家族の無理解、無神経、兄からの虐待という何重にも及ぶ悪影響を受けて、いつの間にか悪化してしまった脅迫性障害。自分で医者に通い、通信、バイト、仕事と少しずつ違う分野に挑戦し、生活のレベルを上げてきた。大変苦しい環境から、人生を変えてきた彼女は尊敬できる。幸せになって欲しいです2024/11/21
ごへいもち
10
やっぱり漫画は読みやすい2023/11/10
ぽけっとももんが
8
図書館新着。さらっと描かれていますがなかなかに壮絶。障害のある兄二人にのみ関心を示す両親にも、なんらかの問題がありそうだ。生きづらいながらも病院に行き理解のある配偶者に出会えたネコゼ氏の未来があかるいものでありますように。2023/06/24