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出版社内容情報
いつも優しくて明るくて、自慢のお母さん。そんな母が48歳で若年性認知症を発症したあの日から、幸せだった毎日は徐々に崩れ始めました。
学校から帰宅すると、徘徊する母を捜して連れ戻したり、うまくできない排泄の後始末をする日々。「僕がやらなきゃ家族が壊れる」と思い必死にこらえるも、自分のことすらわからなくなっている母に怒りと悲しみが湧いてきて…。
11歳にしてヤングケアラーになった著者の衝撃の実体験をつづったレタスクラブWEBで人気の連載が書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
62
【神様、どうしてお母さんを選んだの……】明るく優しかった母親が、48歳で認知症を発症し、その介護を小学5年から始めた著者の実体験を漫画で――。<当時、僕が一番つらかったのは、周りから孤立していたことでした。昔から親が病気になったら手助けするのは「子どもの役目」だった。問題行動を話すのは恥ずかしかったし、家庭のことを知られるのが怖かった。僕は神様から見放されたダメな人間なんだ。何よりそんな気持ちがありました。お母さんがいなければヤングケアラーについて考えることも、介護に関わることもなかったと思います>と――2024/12/14
nyaoko
58
病院で少し読んで、あ、これは読みたいな、と思って図書館から借りて続きを読んだ。昔はヤングケアラーなんめ言葉はなくて、ましてや若年性認知症への理解は殆ど無かっただろうから、この家族はどれだけ辛かっただろうと泣きそうになりました。でも、お母さんの治療の為に必死に働いたお父さんはすごいし、この子供さんも大きくなって介護の仕事を選んだなんて、本当に優しい人達だったんだなあ。2023/01/12
鷺@みんさー
50
これは泣くわ。可愛らしい絵柄に、かかれた内容は凄惨そのもの。つい絵柄で和んでしまうが、ここに書かれなかったことも含め、リアルは本当に凄絶だっただろう。時代背景はおそらく、1980年代。ヤングケアラーという言葉どころか、認知症という呼び方もなく、今のような介護保険の制度もなかった。老人であっても、施設に入所してもらうことは「恥知らず」「親不孝もの」と罵られた時代。本来なら親の介護をする役割の母親が、48歳でアルツハイマーとなり、「治らない」と宣言される。既に自立に近い年齢の兄姉は各々の環境に逃げ、→2023/07/17
たまきら
48
お母さんがかわってしまった…!40代でお母さんが認知症と診断されるなんて、ご家族はどんなに大変だったでしょうか…。お母さんだって本当にかわいそうです。少し前のお話なんでしょうか、ご家族の負担がとにかく多すぎて、これは皆さん疲れ切ってしまっただろうなあ…。お母さんが亡くなった後、彼が心の安らぎを模索する姿に涙ぐんでしまいました。色々な人生があるんだなあ…。2023/01/07
どあら
43
図書館で借りて読了。昔は若年性アルツハイマー病なんて言葉もなかったんだろうから、とても苦労されたと思います。私のおおばあちゃん(没)もおじいちゃん(没)も母も認知症です。私と妹は今からビビってます…💦2023/04/15