出版社内容情報
「おれは仕事も家庭もうまくやっている」エリート会社員・翔がある日帰宅すると、家の中は真っ暗だった。
「どういうことだ?」この時すでに、【99%離婚】という状況になっていたことに、彼は全く気付いていなかった。
一方、「お前ってホント無能だよね。よかったね 専業主婦になれて」「ベッドで癒してくれない? じゃあもう風俗に行けってことだな」
「なにその服? もう少し体型戻さないと似合わなくない?(笑)」…夫の機嫌を絶えず伺い、
傷ついてばかりできた妻・彩。自分がモラハラ被害者と気づいた彼女は、娘を連れて家を出ていた―。
「モラハラ夫は変わらない」世間ではそう言われています。これは、変わりたいと必死でもがく、一組の夫婦の物語です。
内容説明
「無能」だと思っていた妻が突然の家出。自分の加害を認めるのは、途方もなく苦しい―。これは、変わりたいと必死でもがく、一組の夫婦の物語。
目次
1章 傷ついた妻&気づかぬ夫
2章 突然の別居
3章 変わるきっかけ
4章 揺れる妻&努力する夫
5章 お互いの本心
6章 絶望からの加害の自覚
7章 自分の弱さをさらけ出す
8章 2人で、生きていける
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
55
新刊。勉強になった〜!新鮮でなるほどと思ったのは、モラハラなどの問題を夫婦2人だけで解決していくんじゃなく『モラハラDV加害当事者団体』の後押しを受けて加害者側が問題に気づき、変わっていく過程・姿を読めたこと(素直に受け入れられる方ばかりではないんでしょうけど…)。表紙を見た夫に「またそんなの読んで〜!」と苦笑されましたが笑、試しに読んでみて、と渡したら一気読み!そしてこの作品きっかけにまた夫婦で自分達の関係性や価値観について話し合えたので感謝です。読んで良かった!2023/01/19
たまきら
44
離婚される寸前の男性主人公目線で描かれています。モラハラ加害者の気づきの重要性を掘り下げている漫画は初めて。それもそのはず、加害当事者団体の運営者が原作を担当しているんです。ここでは高学歴夫による妻へのモラハラというケースが紹介されていますが、加害者目線を知るためにもぜひ様々なケースでコミカライズしてほしいな、と思いました。読後感はさわやかです。2023/09/03
いくみ♪
3
うーん、ちゃんとした専門家が原作なだけあって、作り話すぎない良い話でした。 人はケアされることで人をケアするエネルギーがわいてくる、ってなんかわかる。 良いエネルギーを連鎖させよう。 それはきっと自分のためでもある!2024/06/06
ささゆき
3
自分が加害者だと気付く事ができて、反省して謝って、行動でもそれを示し続ける。そんなところまでたどり着いた人は実際どれくらいいるのかな。モラハラ夫がこの本を最後まで読む事自体、相当ハードル高そうです。2023/09/19
遠宮にけ❤️nilce
3
加害者に対してどんなアプローチができるのかということに関心があって手に取った。というのも問題意識を持っていない、もしくは自分ではなく相手の問題だと感じている人が自分の問題に気づき、取り組むことは困難だと思っているから。この夫が家族の危機を、自身の問題に気づき向き合おうとする契機にできたのはすごいことで、そこを認め支えていくのが大切だと感じた。その後自分で支援される必要性に気づき求めること。夫の成長していく姿が丁寧に描かれている。自分の気づきを認め逃げずに受け止めるまでが最初の山だと思う。2023/08/14