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出版社内容情報
初夏に友達から始め、少しずつ距離を縮めてきた青ヶ島さん──青ヶ島悠乃。
ある日偶然、久しぶりに再会した元カノの妹、朱鷺羽凪沙。
時間を積み重ねて育んだ青ヶ島さんとの関係よりも、なぜか一気に惹かれてしまった凪沙との関係を選んだ僕は、ギクシャクしながらも文化祭の準備を進めていった。
ところが文化祭当日。大切な記憶を賭けたゲーム『リメンバーラリー』に巻き込まれた僕らは、失われた記憶を取り戻すため学校中を駆けずり回る。
そこに元カノ・朱鷺羽美凪と美凪の今カレ・優陽まで参加することで事態はますます混乱し!?
これは、青春の選択についての物語。今度こそ、僕は──
内容説明
初夏に友達から始め、少しずつ距離を縮めてきた青ヶ島さん―青ヶ島悠乃。ある日偶然、久しぶりに再会した元カノの妹、朱鷺羽凪沙。時間を積み重ねて育んだ青ヶ島さんとの関係よりも、なぜか一気に惹かれてしまった凪沙との関係を選んだ僕は、ギクシャクしながらも文化祭の準備を進めていった。ところが文化祭当日。大切な記憶を賭けたゲーム『リメンバーラリー』に巻き込まれた僕らは、失われた記憶を取り戻すため学校中を駆けずり回る。そこに元カノ・朱鷺羽美凪と美凪の今カレ・優陽まで参加することで事態はますます混乱し!?これは、青春の選択についての物語。今度こそ、僕は―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひぬ
23
コクハクカルテットに決着が付き、日常へと戻った傑達ですが、今度は「自分を形成する大切な記憶」をチップにリメンバーラリーというゲームに参加せずるを得ない状況に巻き込まれてしまいます。元カノの美凪、そしてその彼氏である優陽も新たに加わり、6人の間の確執や想いは複雑に絡まりあっていきます。結果よりも過程を大事にする傑は些か考えすぎて自分をもっと混乱させてるような気がしますが、そんな彼が最後に導き出した答えはとても良かったです。2022/04/28
よっち
23
永遠の愛を巡る「コクハクカルテット」の決着。ギクシャクしながらも文化祭の準備を進めていった彼らが、今度は大切な記憶を賭けたゲーム「リメンバーラリー」に巻き込まれる第二弾。時間を積み重ねて育んだ青ヶ島さんよりも、なぜか一気に惹かれてしまった凪沙を選んだ白瀬傑の違和感。文化祭で再び巻き込まれてしまうのゲームは参加した元カノ・美凪やその今カレ・優陽の複雑な思いも絡み合って、けれどそれぞれに逃げずに向き合うことになった末の決着、そしてヒロインたちの思いに強く心揺さぶられながらも再び選択した傑の決断が印象的でした。2022/03/25
椎名
6
一巻が綺麗に終わっていたため蛇足になるとばかり思っていたが、二巻はこれが構想になかったのが信じられないくらい一巻とセットで一番美しい纏まりかたで非常に素晴らしい出来。恋心だけではなく友人との出会いや家族との喧嘩といった様々な“今の自分を形成する”思い出を奪われ、それを取り戻すためのスタンプラリー。過去好きだった人、実らないことがわかっている恋、自分の気持ちだけではなく別の誰かの記憶を見ることもできるというルールが面白く、上手く機能していた。過去や過程を大事に描いているのが個人的にも本当に好み。良かった。2022/04/01
真白優樹
6
文化祭の季節がやってくる中、文化祭を舞台に思い出を巡る新たなゲームが始まる今巻。―――無くした記憶を求め、その先に永遠の信愛を求めよ。 元カノとその今カレ、そして微妙な関係の二人。それぞれの譲れぬ思い出を巡り思いが交錯する中、傑が主張を越え答えを見出していく今巻。前巻にも増して切なく鮮烈に、そして生きた感情がぶつかり合う巻であり、その果てに見出した彼なりの答えが尊さを持っている巻である。永遠なんてないけれど、永遠を願う思いは永遠に。ゲームを経て大切なものを見出し、どこまでも。 でももう少し、この先を是非に2022/03/27
ましろ
3
「コクハクカルテット」により、相手を好きな気持ちだけが残り、想いを抱くに至った記憶が消えてしまった参加者たち。 そんな彼らはまた、大切な記憶を賭けたゲーム「リメンバーラリー」に巻き込まれてしまいます。 結果よりも“過程”を重視する主人公にとって、恋心を抱くきっかけとなった“記憶”は何よりも大事なもの。 二人の少女から向けられる想いが主人公を常に揺さぶり、最高に面倒くさい彼の彼らしい葛藤が最大の魅力です。 永遠の愛を証明するために出した答えは本当に素敵で、二人の愛が永遠に続くことを願わずにはいられませんね。2022/06/04