出版社内容情報
学童の支援員(放課後児童支援員)として多くの小学生と時間を共に過ごしてきた著者・きしもとたかひろ。保育の基礎を学び、子どもたちと毎日を笑顔で過ごしたいとこの道に進んだものの、実際は子どもたちの危ない行いを制止したり、ルールを厳しく伝えたり…と子どもを叱っては落ち込む日々。その中で得た気づきから、お互いが笑顔で過ごせるために何が必要かを学童支援員仲間や、保護者、何より子どもたちの声を元に考え、【子どもと関わるときに気をつけたいこと】としてマンガにまとめました。「忘れものをしたとき」「素直に謝れないとき」「いじわるな言動をしている子に」「手を出してしまう子に」といった子どもに注意を促す場面から、「子どもを褒めるときに」「打たれ弱い子に伝えるときに」「その場しのぎの約束をするとき」など大人が声をかける時に意識したい視点など。学童で過ごす子どもたちのリアルな言葉や行動を事例にしたマンガをきっかけに、専門的な視点と子どもの思いを第一に考えて関わる実践方法をまとめました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
タイトルに惹かれて取り寄せました。学童の先生による「怒りたくて怒ってるわけじゃないのになあ」という子供と向き合うすべての大人の気持ちを代弁し、同時に「怒らないでもうまくいくじゃないの」のアイデアを紹介してくれている本です。うん…わかってるんだけどなあ…と読みながらガックリ。毎日が反省と新たなチャレンジの繰り返しです。2023/01/07
ひろさん
14
子供との関わりで悩むことが増えたので読んでみました。他館からの借り出し本。褒めるだけで承認欲求が満たされなくなる日が来る。誉めることで、して欲しい行動を増やしてほしいとコントロールしない。今の状態を言葉にして伝える事で評価はする。読むと理解出来ても実践では中々できません。ただ、子ども相手でも一人の人間として認める。2023/10/17
ハルキゲニア
12
学童の先生が、日々子供達と接するなかで感じたことを書かれたものです。マンガ形式なので読みやすく、共感できる部分も多いです。本当、怒りたくて怒ってるわけちゃうんですよね。また仕事であれば冷静に対応できても、我が子となると、また話は別って気がします。2023/12/14
gotomegu
5
FB友がシェアしていたので読んだ。子どもへの対応は大人への対応と一緒。大人も芯の部分は小学生だもんね。特に感情と向き合うときは自分の感情にすぐに反応しないことが大事なのだな。怒るといっても、イライラしているのか、腹を立てているのか、不安に思っているのかで、相手にかける言葉は違ってくる。そこを切り分けて考えられるようになると、相手にも響く言葉になるのかも。褒めるほうが難しい。褒めは相手をコントロールしてしまうし、褒めてほしくて我慢を誘発させるかもしれない。上下関係をつくるより共感できるといいんだろうな。2025/03/15
しじみ
4
学童で働いている筆者が、子どもと関わる時に気をつけていることを記録したコミックエッセイ。主体性を、とか、自己肯定感を、とかよく言われるけど、ほんっっっっとに難しいんだよな。ただ褒めればいいってわけでもなく。なんでもかんでもやらせることが自由ってことでもなく。本書はあまりに自分にできてないことだらけで、一度読んだだけでは内容が入ってこなかった(悪い意味でなく)。母親としても、子どもと関わる職業としても気を付けていきたいことをたくさん確認できた。定期的に読みたい。2023/03/13