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出版社内容情報
悠太と沙季が義理の兄妹になって初めて迎える夏休み。
何故か悠太が働く書店に履歴書を出した沙季は、アルバイトの後輩として働き始めることに。
兄ではなく、先輩として彼女と接していくにつれて、悠太は今まで見えていなかった、沙季の新たな一面に気づいていく。
そんなある日、同じシフトで働く読売栞が、沙季の様子にひとつの不吉な兆しを見出す。
「あの子の真面目で自分に厳しい、甘えられない性格は、いつかあの子自身を壊してしまうかも」
決断を迫られる悠太。
期待しない、干渉しすぎない――その約束を破り、彼女の在り方に影響を与えてしまうような介入をすべきか、否か。
兄として選んだ“選択”とその結末は……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
56
義兄妹になって初めての夏休み。書店で働く2人だが……というお話。少しずつお互いの距離感が近づいていくのがわかるのですが、それを遠ざける言葉……素直になれば早いんですが、気づくような年頃ではないんでしょうね。人生とは難しいものです。それを表現されているので人気も高い作品なのだと思います。2022/11/26
オセロ
55
親の再婚をキッカケに始まった同居生活が3カ月を過ぎて夏休みを迎えた裕太と沙季。2人で過ごす時間が増える中で沙季の真面目過ぎる性格からくる、どこか余裕のなさを感じた裕太は、周りから集めた情報を元に沙季をプールに誘うことに。 家やバイトと、2人ですり合わせた生活に心地良さを感じる中で、微かに垣間見える違和感を抱えたまま迎えた真綾達を交えたプール。そこでようやく裕太の心境に変化が見られたところでの沙季の決断は衝撃的でしたね。次巻も楽しみです。2021/07/22
よっち
53
何故か悠太が働く書店にアルバイトの後輩として働き始めることになった沙季。そんな二人が義理の兄妹になって初めての夏休みを迎える第三弾。バイトを通じて沙季の新たな一面に気づいていく悠太、同じシフトで働く読売栞が指摘する一見優秀に見える沙季の危うさ。共有する時間が増えて、お互い意識していることを自覚してゆく展開でしたけど、やはり今までの距離感を踏み越えれば、それが転機に繋がるのは必然で、義理の兄妹だからこそ抱く危機感と、思い切った彼女の決断がどんな展開に繋がるのか…もどかしい二人の今後が気になって仕方ないです。2021/07/20
わゆ
48
主人公と義妹の距離感やスタンスもハッキリと変化が。そして1つの大きな転換点を迎える、そんな3巻。同じバイトになった主人公と義妹の夏休みの日々。気丈にストイックに自分を追い込み研鑽する義妹の姿に、主人公は大きく踏み込む。このフェーズに至るまでの心理的な変化、迷い、戸惑いの過程が精巧な心理描写に詰まっていて、臨場感があった。こういった心の機微を描くのが巧いからこそ、本巻終盤の展開には感嘆で溜息が思わず出た。タイトルの「義妹生活」とは、事実関係以外にそういった意味が付加されるのか。計算しつくされたラブコメだ。2021/11/11
まっさん
48
★★★★ 発売直後からかなり評判が良かった今巻。今作の特徴としてそこまで大きな起伏がない、つまりあまりラノベっぽくない雰囲気で展開される物語だけど、今巻ではそういった雰囲気を保ちつつしっかりと大きなイベントを起こしてきたなという印象を受けた。やはりラノベらしからぬ空気感で進む今巻ではゆっくりと着実に縮まる二人の関係性により焦点を当てた話となっており、彼らを取り巻く環境を上手く物語に絡める事によってこのある意味ラノベらしくない恋物語を取っ付きやすい雰囲気に仕上げているように思える。終盤で一つの大きな分岐→2021/08/28
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