出版社内容情報
類まれなる文章力で二次創作界に燦然と輝く天才字書き・綾城（あやしろ）。
同ジャンルの者達はその作品に焦がれ、打ちひしがれ、
彼女に馴れ馴れしくリプを飛ばす「おけけパワー中島」への憎悪をくすぶらせていくのであった……。
天才字書きをめぐる創作者たちの葛藤を綴った連作。
書籍描きおろしとして、綾城が小説を書き始めた頃を描いた「天才字書きの生まれた日」を収録。
綾城と中島が出会ったばかりの時期が明かされます。
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- 評価
四井志郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
37
「私の頭の中にある最高の妄想を作品としてこの世に生み出す事が出来るのは私だけなの・無限の感動がここにあるのに私が書かなければ誰に伝わる事も無く消えてしまう･･･!そんな事は絶対に許せない・だから私は･･･この手を止める訳にはいかないの!!」。読み友さんの感想から。同人界に轟く才能の字書き「綾城」。彼女への揺るがぬ賛美と、彼女に気安くリプする「おけけパワー中島」に対する憎悪が、二次創作に関わる彼女達を揺さぶっていく。同人誌を通じて創作にまつわる正と負の感情を暴き出していく連作短編集(以下コメ欄に余談)。2020/11/29
おぴょぴょ
18
わたしも二次創作するんでこの漫画の登場人物全員にめちゃくちゃ感情移入しちゃいます。褒められたくて書くわけじゃないけど、書いたからには褒めてもらいたいじゃん… こんなに頑張って書いたのになんで全然評価されないの？なんであの人の方が…！というどろどろとした気持ちと、所詮二次創作、妄想の産物に本気になって情けない、それぞれ信じる神は違うのだからという気持ち、推しカプは今日も最高！という気持ち、いろんな気持ちがぐっちゃぐちゃになったホモソーシャルな世界、それがBL同人二次創作界隈。 いい作品でした。2020/12/31
のこ🐈
14
こちらも発売日に購入したのに感想書き忘れ。とても面白い漫画でした。字書きに焦点を当てて、さまざまな人間模様がリアルに描かれていたと思います。嫉妬や羨望、憧憬や尊敬の気持ち、そして、最高に面白い作品を観て、声を上げながら、泣きながら走り出したくなるような躍動する想い。どれも身に覚えのあるものばかりで、ちょっと涙しながら読んだりもしました。最初の出会いはTwitterでしたが、こうして書籍になって本当に良かったと思える漫画です。続編があったら読んでみたいかも！2021/03/21
GORIRA800
13
私は二次創作には詳しくないので難しいところもあららましたが結構理解できるところもあった みんな嫉妬なり愛情などから商業じゃない創作に熱意を注げるのが凄かった やっぱり同じ一般人、という点が心を刺激するんだろうな 2021/04/11
こと
12
他人事とは思えないエピソード満載！同人屋さんには是非読んで頂きたい一冊。このTwitterや支部での崩壊加減がほんと刺さる～っ文字書きの神さま綾城さん。彼女をめぐるファンたちそして同人作家たちのお話です。私も好き作家さんには次の作品見たいから褒めて褒めまくります！それがきっと明日へのエネルギーになるわ！！2021/01/06
