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出版社内容情報
今ここを精一杯生きよ! 現代の高僧が、より良く生きるための智慧を説く。
「大切なのは今を真摯に生き切ること。今がどれだけ苦しくても、いつかそれが必ず役に立つ。無駄なことなど、何ひとつない」──。現代の高僧が、迷いも悩みも断ち切って生きるための、禅の珠玉の言葉を指南する!
内容説明
相国寺・金閣寺・銀閣寺の住職を務める著者が、生きる智慧が詰まった珠玉の禅語をやさしく、丁寧に紹介―。一生の財産となる禅の言葉とともに、迷いを断ち切り、自分らしくある生き方を学ぶ。現代の名僧による人生指南。
目次
第1章 「今」を、夢中で生き切る(命根を断つ;別に工夫なし 放下すればすなわち是なり ほか)
第2章 自由闊達に、そして毅然としていること(心は万境に随って転ず 転ずるところ実に能く幽なり;羌笛声声 晩霞を送る ほか)
第3章 自分自身を鍛え、磨き続ける(鉄牛捧げ出だす黄金の角;大疑団 ほか)
第4章 人は本物と出会い、自らも本物になる(火に入って真金色転た鮮やかなり;雲収まりて山骨露わる ほか)
著者等紹介
有馬頼底[アリマライテイ]
1933年、東京生まれ。臨済宗相国寺派7代管長。大本山相国寺・鹿苑寺金閣・慈照寺銀閣住職。京都仏教会理事長。8歳の時に大分県日田市臨済宗岳林寺で得度。55年、京都の臨済宗相国寺僧堂入門。相国寺派教学部長を経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
15
大名有馬家の末裔が禅宗の管長として、禅の教えを解説する。仏の存在まではとても信じられないが、哲学的な問題に禅から切り込んで見るという点で勉強になる。2017/03/16
Yasushi I
1
久しぶりに再読。禅の教え、感性に強く惹かれる。「雲収まりて山骨露わる」雲という煩悩に隠された真実の自己。それはすでにそこに存在しているもの。しかしそれがわからない。隠しているもの、煩悩や迷いを取り払う心が真実を見せてくれる。福祉とは菩薩の仕事、一生懸命如来になるための修行であると書かれている。人のためではなく、自らを高めるさきに皆の幸せがあるのだと深く思った。2016/02/29
Yasushi I
1
禅とは、仏教というよりは悟り無の境地に近づくための修行であることを知った。今を捨て切ること、真正面から本気で立ち向かうことで心に掛かる翳りを一つずつ晴らしていく。禅の世界に初めて触れたがとても新鮮だった。坐禅もいいかな。2014/06/17
星菫
1
鉄牛?一本指?うーん、わからない。なんて頭で考えてばかりいてもダメなのでしょうね。「自由自在」って、しみじみ佳い言葉だと思います。煩悩と妄想で、自分で自分をがんじがらめにしていることに、気付かされました。2013/08/02
サイコ
1
「少欲知足」食・衣…モノが氾濫し、種類が細分化されて個人の嗜好に適したものが生み出されて、個性を表すことが出来るという風潮にこの言葉を投げ入れ棹さすことも必要であろう。2013/01/14