内容説明
もしも大切な人がいなくなったら…あなたがくじけそうになったとき、この物語がほんのちょっぴりの勇気を届けます。角川学芸児童文学賞優秀賞受賞作品。
著者等紹介
加藤章子[カトウアキコ]
1951年長野県生まれ。日本児童文学者協会会員。2007年に同人誌「あ」を創刊。『父さんは地球儀の上にいる』で角川学芸児童文学賞優秀賞受賞
小松良佳[コマツヨシカ]
埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HNYYS
5
図書館本。自分は主人公のように前向きに捉えられるだろうか。その境地にたどり着くまで何年かかってしまうかもしれない。生きているということが当たり前と思わず、いまを大事に生きたいと痛切に感じました。2020/08/19
ゆにす
3
カメラマンのお父さん。取材に出かけたときに、インドネシアの津波に巻き込まれてしまったらしく、帰国してこない。連絡もない。小6の少年の立場から、幼い妹、母を気遣う。地球儀はお父さんからの誕生日プレゼントだった。もらったときはうれしくなかったけれど、父がいなくなってから、地球儀を眺めながら、父の姿を追うようになります。ネタばれになって申し訳ありませんが、物語の中でお父さんのことはわからないまま終わります。作者の意図はわかりますが、児童書なら、こういうところは、はっきりしたほうがよかったのではないかと思います2011/12/20
まこまこ
1
私が、一番悲しいと思った場面は、父さんがスリランカにロケに行って12月29日には、かえってくるといったのに、インドネシアの地震と津波で、帰ってこなかったという場面です。私は、いつもお正月はお父さんと一緒にいるので、もしもお父さんがいなかったらさびしいとおもいます。 2012/02/11
すずえり
0
スマトラ島沖地震に父親が巻き込まれたかもしれない。 混乱する家族の中、小6の長男の一岳は、「死んだんじゃない。行方不明になっているだけ」と前向きに考えようとする。 友人の「わからないことに悩まない」という言葉も心に響く。2012/06/20
ちゆ
0
父親がロケに出かけたスリランカで大地震が起こり、以来消息不明になる。世間からどんどん忘れ去られていく中で、残された家族の日々が、小学六年生の一岳を軸に綴られる。一岳が父親の生死に悩みつつ、長男として気丈にふるまう姿が切ない。辛さからか、時に余裕なく傷つけあい、でも許しあう…少し出来すぎな気もしますが、家族の姿にポロリと来ました。素敵なお父さんなんだね…と思いました。2012/03/08
-
- 和書
- 奉還町ラプソディ