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20世紀遺跡―帝国の記憶を歩く

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046532695
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0020

出版社内容情報

戦争遺跡をはじめとする日本近現代「遺跡」を訪ね、帝国の記憶を描きだす!

東京大空襲の死者が仮埋葬された日本橋十思公園。各地に投下された模擬原爆。禁演落語を葬った台東区はなし塚……。近現代の日本と日本人の経験を伝える戦争・文化・産業遺跡をたずね、足元に眠る帝国の記憶に迫る。

内容説明

真珠湾奇襲を報じたラジオ塔、皇紀二六〇〇年を讃える長野「文化柱」、帝国に叛旗を翻した漁民・炭鉱労働者たちの記念碑…。大日本帝国の栄光と、華やかな大正文化。太平洋戦争の敗北、そして奇跡的な戦後復興…。時代のうねりと戦争の惨禍を伝える20世紀の遺跡から、日本の「今」を考える。

目次

第1章 深く眠れぬ死者(帝国臣民たちの墓標―東京・仮埋葬地;生きている戦艦―北九州・軍艦防波堤 ほか)
第2章 輝ける暗渠(日本史のなかの造船―三浦半島・浦賀ドック;翳りゆく漆黒―福岡県飯塚・ボタ山 ほか)
第3章 帝国の疵跡(幻のアメリカ―渋谷・ワシントンハイツ、横浜・根岸競馬場;帝国の科学者たち―川崎市・登戸研究所 ほか)
第4章 言葉と声の墓標(落語と国策―東京都台東区・はなし塚;今も心に流れる…―渋谷・春の小川 ほか)
第5章 民はいつでも、生きることに夢中だった(牛車と零戦―岐阜・各務原飛行場;帝国の叛徒たち―富山県魚津・米騒動 ほか)

著者等紹介

栗原俊雄[クリハラトシオ]
1967年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒、同大学大学院政治学研究科修士課程修了(日本政治史)。1996年、毎日新聞社入社。横浜支局などを経て、現在、東京本社学芸部記者。2009年、第3回「疋田桂一郎賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

11
タイトルの中の「帝国の記憶」という言葉から、「大日本帝国はスゴかった」と誉めている系統の本かと勘違いする人が出そうですが、実際には「放っておくと“なかったこと”にされてしまう負の遺産」という扱いなので、決して自画自賛系の本ではありません。著者が記者であるだけに、戦時中のジャーナリズムに対しては厳しい批判を行っていますが、当時の新聞記者に対する軍部からの圧力がどのようなものだったのかも具体的に書いている点が興味深いです。民主党政権が戦後補償・戦後処理問題で成果を上げていたという指摘は重要です。2016/12/24

takao

4
ふむ2024/03/02

Hiroki Nishizumi

3
導入が上手い。東京大空襲の仮埋葬地であった公園巡りからはいっているところに、いきなり惹き寄せられる。カーチス・ルメイ、栗林忠道、乃木希典などの人物についての考察は参考になった。また、防波堤となった駆逐艦、模擬原爆、などまったく知らなかったことも多く興味深く読めた。2013/01/22

koishikawa85

2
図書館の本。3回借りてようやく読み切った。主に戦争の遺跡を巡る話が多い。新聞記事を本にしただけにやや散漫で食い足りない印象。写真が少ないのも痛い。でも中国人の強制連行とか知らない話が多かった。まずまず面白く読めた。2018/12/16

100名山

2
40歳台の毎日新聞学芸部記者の手による幕末から昭和に作られた遺構を軸に 日本の近現代史を振り返ります。 東京大空襲で亡くなられた方の想定外の数の遺体処理 戦艦大和の護衛艦の末路 シベリア抑留と帰還の舞台となった岸壁 硫黄島の遺骨 太平洋戦争中に起きた大震災 浦賀ドック ボタ山 外国人強制労働と蜂起 風船爆弾を作った登戸研究所 原爆の投下練習で死んだ日本人 旅順港 禁演落語の塚 街頭テレビならぬラジオ塔 美ヶ原の私設タイムカプセル 各務原と零戦 魚津米騒動 大阪球場 カナダ移民のアメリカ村 2013/06/09

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