出版社内容情報
『もしニーチェが短歌を詠んだら』で、ニーチェの難解な哲学を短歌に超訳するという〈表現の技〉に挑戦した著者が、さらなる表現、短歌への批評を、さまざまな手法を用いて試みる。規格を超えた詩の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
30
理科室のアルコールランプとして咲く椿おまえはすべてを愛せVirile as vires, virgin as viruses, all the visibles have vulnerability. 浴室のシャワーヘッドは自らの泡沫を洗いながせずにいる p12 #説明歌「法律条文によるアンサンブル民法における」例題いくつか。57577日本語基本調偶然でなく必然だとふ。2017/04/27
はち
8
短歌の地平を広げる作品。こんなのもありかよ!言語の枠を超え、ついには偶然性に身を任せた歌。人によっては拒否反応起こしそうだが私はこういうの好きである。ご先祖様曰くの連作が好き。あとニフラムの歌。2014/03/08
mi
0
忘れられないことばかり 布団から突き出た羽根が肌を刺すたび/約50メートルプールを泳いでいるが意外と寂しい毎晩である/風景で良かったんだけど、昨日はね昨日はね昨日は鏡/線路沿いに家に戻りましたが快楽は悪いものだと泣いていました 電子機器のランダム性を使った連作「予測変換機能によるインプロヴィゼーション」が一番良かったの、なぁ……2021/12/30