出版社内容情報
明治以降の日本の名歌を、「自然」「生活」「人生」「社会」「恋」などのテーマにわけて、作品の背景や作者紹介、鑑賞のポイントなどを詳しく紹介。好きなときに好きなところから読める名歌鑑賞本の決定版。
内容説明
時間、場所を超えて読み継がれる短歌。誰もが納得する日本の名歌をテーマ別にまとめた短歌鑑賞の決定版。
目次
自然
旅
動物
植物
生活
生死
家族
恋
職
社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
68
短歌がこれほど素晴らしいものだとは思わなかった。この種の他の本と違って最近の歌も収録しているところが良い。喜び、怒り、哀しみといった作者の感情がまっすぐに伝わってくる文学の形式は他にない。恋の歌が一番印象に残った。名作と呼ばれる恋愛小説を凌ぐ歌がいくつもあるように感じる。31音という凝縮された形式の中に、作者の真の感情が籠められているからだろう。気に入った作品の一つ。「真命の極みに耐えてししむらを敢えてゆだねしわぎも子あはれ」 (吉野秀雄) 死の床で夫に愛を求める妻。生と性の燃焼に心を揺さぶられる。2013/10/25
みっちゃんondrums
8
仕事の資料として。今度はじっくりと「恋」の章を味わって読みたい。2017/04/10
ででちゃん
7
一首ごとに、簡明な解説(または助言?)があり、鑑賞の助けとなりました。 文語文法の短い説明等々、押しつけがましくない指導のもとに短歌を楽しむ ことができました。 心地良い本でした。2013/11/03
はち
6
再読。この手の本は繰り返し繰り返し読んで刻み込むように読んでいく。10のテーマで読む名歌集。明治期の作品から現代の作品まで選ばれているのでこの一冊があれば近代現代短歌の名歌を一通り見渡せる。かな。2015/01/09
はち
4
読了まで一ヶ月半かかった。解説者が章ごとに違うので余計に大変だったかな。内容は満足。近現代短歌を横断できる。解説も丁寧なんだけど、解説がないと良さがわからない歌もあった。もちろん時代背景もあるんだけどね。2014/06/25