出版社内容情報
実作にかかせない文語文法
短歌に必要な文語文法を、豊富な実作例を基にわかりやすく解説。短歌実作者に必携の一冊。
内容説明
文語文法おそるるなかれ。豊富な実作例を読むだけで自然に文語文法が身につきます。短歌を楽しみながら、文法がわかる一石二鳥の入門書です。
目次
はじめに 文語文法おそるるなかれ
第1章 活用形
第2章 文語助動詞の使い方
第3章 助詞のさまざま
第4章 文語の副詞・連体詞・感動詞
第5章 敬語の表現
第6章 文語の特殊な表現
著者等紹介
今野寿美[コンノスミ]
1952年東京都生まれ。1979年に「午後の章」50首により角川短歌賞受賞。歌誌「りとむ」編集人。現代歌人協会会員、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松本直哉
14
味気ない文法解説ばかりでなく、魅力的な歌の用例がちりばめられて、アンソロジーとして楽しめた。「過ごしし」「過ごせし」どちらが正しいか、明快な説明で腑に落ちる。「がに」を比喩の意味で使う例にかねてから違和感を持っていたが、誤用と知り納得。文語の助動詞の豊富さ。「つ」「ぬ」「たり」「り」が口語では「た」一語に集約されてしまうこと。推量や詠嘆の表現も豊かで、口語に比べて陰翳と機微に富み、韻文にふさわしいことばなのだろうなと思う。「萩野原、薄野原を越え越えてきつねのやうに逢ひにゆきたし」(大口玲子)2014/08/22
双海(ふたみ)
9
文語文法おそるるなかれ。豊富な実作例を読むだけで自然に文語文法が身につく。短歌を楽しみながら、文法がわかる一石二鳥の入門書。2023/06/10
はち
9
文語文法はまだ苦手で、それこそ高校時代から続いているのだけれど、この本でもまだ少し難しい。ただ、守備範囲である短歌がテーマなので何とか読み切ることができた。これは読了したから価値があるというものではなく、本棚に置いておいて、必要に応じて調べるためにあるのだろう。2016/10/08
袖崎いたる
3
短歌の五七五七七の韻律と文語のことばや言い回しは相性がいい。助動詞の数も多く、歌の音楽性が単調にならないような言い方ができる。2021/07/15
hirom
2
実用的に良いと思います。先人の実例が豊富なのが勉強になるし、読んで楽しいし。たとえば、なんとなくそう思えるってのは、「思う」より「思ほゆ」だとか。へ~~~~~、って思ほゆたwww。