出版社内容情報
藤田湘子の俳句入門書第2弾
文体はわかりやすく、内容は高度なところを目指した実践的俳句入門書。長年の実作体験と俳句指導を背景に、作句のテクニックを適切な例句とともに公開していく。俳句上達の方法と俳句技法を明解に解き明かす。
内容説明
豊富な実例をもとに、明解に俳句上達法を伝授します。
目次
実作のまえに(なんのために俳句をつくるのか;自分の俳句をつくる)
俳句の三つの基本(俳句は型である;俳句のいのち―季語 ほか)
実践篇1 実作のポイント(気どりのポーズをなくす;陳腐なものは陳腐 ほか)
実践篇2 作句のテクニック(絞る;命令 ほか)
佳句を味わう(高浜虚子;富安風生 ほか)
著者等紹介
藤田湘子[フジタショウシ]
大正15年(1926)、神奈川県小田原生まれ。俳句は16歳より水原秋桜子に師事。昭和24年(1949)、「馬酔木」同人。のち、石田波郷のあとを受けて「馬酔木」編集長。昭和39年、「鷹」を創刊、主宰。蛇笏賞選考委員、俳句研究賞選考委員等を務めた。NHK文化講座を担当。平成17年(2005)4月15日没。79歳。句集『神楽』により詩歌文学館賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カーミン
36
藤田氏の「20週俳句入門」を2度読了した後に、本書に挑戦。が、難しくて手も足も出ない!「20週俳句入門」が俳句について手取り足取り教えてくれるとすれば、本書はある程度分かっている人に「こういう技がありますから作ってごらんなさい」と言われているような感じ。俳句を初めて数年経った人が対象と言われるだけあると思う。私が俳句を初めてまだ8ヶ月。せめて1年経ってから、もう一度読み直したい。2021/11/22
カーミン
32
俳句を初めて1年経ったなぁと感慨深く思いながら再読。やはり「手取り足取り」教えてくれるわけではないが、初読の頃よりは理解できたような気がする。俳句を作っていると、2月の初めには春の句を5月の初めには夏の句を作るようになり、世の中より季節の進みが早い。その分、ついつい生き急いでしまうような気がするのは私だけだろうか。2022/01/18
モトラッド@積本消化中
28
★★★★俳句入門書の傑作『20週俳句入門』の著者、故藤田湘子氏が、その3年前に著した、作句歴2~3年から5~6年の方を対象にした、作句の実践書。こちらも名著である。但し、当然のことながら『~入門』の懇切丁寧さは少なく、大切な事柄が、次々にさらりと語られるので、心して読み込む必要がある。再読は絶対に必要と思う。有名句が多く掲載されているのは勿論のこと、宜しくない例句も紹介されており、とても参考になる。今は共に新版となっている『20週俳句入門』と併せて、あまねくお薦めしたい。2024/06/21
蛸墨雄
6
ようやく読み終えました。本年は初心に帰り吟詠に力入れますと宣言したので、小説を暫く置き「俳句」関連の書籍を摘んでいる。なかなか骨の折れる作業である。これは座右の書となること間違いないかなぁ。2023/02/15
葉
3
これも友人が購入した本。書き始めの「序に代えて」から読み取りが難しいと思った。俳句の本を読む人は2種類あり、1つが俳句を始めた当初に読むということ、もう1つが作句するために読むとのこと。友人は後者だろう。自分のために作句するということと、良い師を選ぶということは今後の彼に必要なのだろうと思える。古文漢文を学習しているだけでは、到底完璧にすることは難しいだろう。2019/09/17
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