出版社内容情報
歓声は沖より来たり風車
平成22年までの作品を収めた第10句集。小さな風車は、風のエネルギーを回転運動に変換するものであるが、近年では太陽エネルギーから風力発電を行う時代となった。句集ではそのことも暗に思慮している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hamken100%
6
初めて読む句集。誰の句集を読もうか、まったく思いつかなかったので、「芸人と俳人」で紹介されていた和田悟朗氏の句集を選んだ。句集の頭からひとつずつ丹念に読んでいくのは素人には疲れる。何度か挫折しそうになったので、気分を変えて、句集の後ろからパラパラとページをめくり、読める句だけ拾い読みをするようにしたら楽しんで読むことができた。夕食後に、ぼうっとしてる時や、疲れている時などに読むと、とてもリラックスできる。「着膨れの中は裸よただ歩く」「病むときも草原を飛ぶ鳧の声(けりのこえ)」「縄跳びの空を切る音満月下」2016/10/30