内容説明
1万8000年もの間、シベリアの凍土に埋もれていたマンモスは、現代の日本でどのようにして甦ったのか?さまざまま分野から多くの人が結集し、最先端の科学技術によって解き明かされた「冷凍マンモス」。世界が注目したその最新研究成果を立体的に解説。いまだ謎に包まれたマンモスの実像を総合的に解説した初めての書。
目次
第1章 いにしえの巨獣、マンモスの謎
第2章 北の大地での熱き出会い
第3章 冷凍マンモス発掘プロジェクト
第4章 「ユカギルマンモス」に会いに行く
第5章 マンモスが日本にやってくる!
第6章 マンモスの体内へ
終章 タイムトラベルの夢は続く
著者等紹介
鈴木直樹[スズキナオキ]
1953年生まれ。東京慈恵会医科大学教授。同大学高次元医用画像工学研究所所長。医学博士・工学博士・理学博士。Explorers Club正会員。「愛・地球博」マンモス発掘・展示学術研究委員会委員長。専門は、医学領域では医用生体工学、医用画像工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シロクマとーちゃん
3
筆者は医学博士、工学博士、理学博士であり、かつ世界に認められた冒険家らしい。とんでもない教授がいたものだ。2016/07/20
takao
1
ふむ2022/03/21
未来来
1
著者のマンモス研究の軌跡を辿りながら、愛・地球博で展示されたユカギルマンモスの輸送や研究といった裏方の存在を生き生きと知る事が出来ます。冷凍マンモスと簡単に説明されてしまう化石を無事発見、発掘、保存、調査する事が如何に難しいかがわかるのみならず、その研究に携わる楽しさも一緒に伝わって来る冒険譚の様な読後感を味わえました。メディアでは万博の目玉であり、地球温暖化の象徴として取り上げられがちだったマンモスの存在が、生き物として鮮やかになるような思いがしました。《大学図書館》2009/08/31
秋
0
マンモスに関する知識はもちろん、ほかにも幅広い知識があってこそ新たな発見ができる。それでも多くの苦労と困難が伴う。2014/08/02
黒胡麻
0
マンモスを科学するというタイトルであるが、愛知万博で展示された冷凍マンモスの発掘と輸送の際の苦労話がほとんどであった。しかし万博に持ってくるだけでも大変な労力と予算がかかったんだなと驚いた。2014/04/20