内容説明
比類なき俳人の珠玉エッセイ集。蜂の巣退治に奮闘する老境の父蛇笏、釣の師井伏鱒二との釣行、盆地の外れの山村に繰り広げられる自然と人間のドラマ等々、憧憬と愛惜の日々を綴って、静かな感動を呼ぶ名品の数々。
目次
蜂の巣
三枚の色紙
悪い趣味
竹林蕭々
原初の風雅
栃代川の話
泉
季節の匂い
禁猟札
墨〔ほか〕
著者等紹介
飯田龍太[イイダリュウタ]
大正9年(1920)、山梨県生まれ。国学院大学卒。昭和29年より「雲母」編集。37年、父蛇笏の死去により「雲母」主宰を継承。毎日俳壇選者となる。44年、第四句集『忘音』により読売文学賞受賞。56年、日本芸術院恩賜賞受賞。59年、日本芸術院会員に任命さる。昭和51年より蛇笏賞選考委員(平成16年まで)。平成4年8月、「雲母」九百号をもって終刊。この間、俳句界に広く目を向け、多くの俊英を育てた
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