内容説明
日本人の風流観と花鳥諷詠の本質。その根底に横たわる詩情―世を憂い俗情をきらった先覚的風流人たちの心性を、広い視野から歴史的に、きめこまかに語った憂世の詩歌・俳句論。
目次
1 風流詩史の前提
2 松尾芭蕉(十七世紀)―日本の詩史に登場した最高の詩人
3 与謝蕪村(十八世紀)―多能の文人画詩人
4 尾形光琳の詩情―京の美を普遍ならしめた風流画家
5 浦上玉堂の詩情―世界を拒絶し風流に遊んだ文人画家
6 良寛(十八~十九世紀)―憂世と隠逸の僧
7 打算のない相互愛(恋愛)―その風流な詩性
8 花鳥諷詠新論
著者等紹介
社本武[シャモトタケシ]
1924年、愛知県生まれ。元愛知工業大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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