内容説明
柱・壁・床・屋根…。住まいを構成するさまざまな要素を一つひとつ取り出しながら、その形態やそれらが果たしてきた役割に目を向けることで、あらためて住空間とは何かを問い直してみるとともに、地域的条件・社会的条件と住まいのかかわり、身近な例として日本の近代住宅の変遷について考察する。また、集合住宅について、その発展の歴史を、古今東西の代表的な事例をもとにグローバルな視点で論じ、かつ集合住宅とコミュニティという今日的なテーマについて、執筆者が実際に携わったプロジェクトを題材に、地域社会に溶け込んだ集合住宅、地域社会を創造する集合住宅の実際について述べる。
目次
第1部 住まいの諸相(住空間の解剖学―空間と要素;住空間の民俗学―地域・風土と住まい;住空間の社会学―社会・家族と住宅;日本の住まい―大正・昭和・平成)
第2部 集住空間考(集住の形態―集まって住むこと;コミュニティの創出―低層集合住宅団地設計のケーススタディー)