出版社内容情報
森見 登美彦[モリミ トミヒコ]
著・文・その他
ぶーた[ブータ]
イラスト
内容説明
ぼくはまだ小4だけど、おとなに負けないほど、いろんなことを知っている。毎日きちんとノートをとるし、本をたくさん読むからだ(キリッ)。ぼくはある日、すごいナゾに出会った。最近、ぼくの住む街では、どこからともなくペンギンの群れが現れる、あやしい現象がおきている。そしてぼくは、大好きな歯科医院のお姉さんが、コーラ缶をペンギンに変えるところを見てしまったのだ!さっそく、ナゾの研究にとりかかると…!?小学上級から。
著者等紹介
森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。10年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞。14年『聖なる怠け者の冒険』で京都本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びぃごろ
12
ラストこうだっけ?と思ったら、一部書き換えで読み易くしているそうな。全てにふりがな付き『小学生諸君!読みたまえ!』って感じです(笑) お姉さんと僕とペンギンと丘の上の物体しか覚えていなかったので、面白く読み進められた。この摩訶不思議世界、小学生が読んだらどういう感想を持つのだろう。「今こうして一緒にいるということは、一緒にいることを思い出すこととはぜんぜんちがうのではないか。これまで考えてきたよりも、ずっとちがうのではないか。たいへんちがうことなのだ。その感じをぼくにはうまく記録できない。」←ここ響いた。2018/07/20
Makoto Yamamoto
11
小学生向けに漢字にはルビが打ってあり、難しい?言葉については吹き出しに意味が書かれてあった。 内容は著者らしい展開で十分楽しめたファンタジー。 主人公は学者を目指しているのが、すごく理屈ぽくって話し方も森見調で面白い。 年上のお姉さんへの憧れが良く理解でき、そこに登場する「海」と「ペンギン」等もしっかり分析する小学四年生。 将来が楽しみ。 2020/09/09
武蔵野きつね
10
小4の娘がオススメだから読んでと渡してきた本。とうとう娘にオススメされる時がきたか。しかし子供版とはいえ森見登美彦。濃い。娘もよく読んだなと感心しつつ読んだ。濃いけど面白かった。本好きは遺伝するのかな? 2019/12/20
阪口まな
7
童心が呼び覚まされる。 大好きな作品が、小さな方々へ届くのが嬉しい。そして羨ましい。 この物語の優しさ切なさを子どもたちはどう受けとめるのだろう。 アオヤマ君はとても賢い見どころのある少年である。注釈が大変だ。2018/06/16
月島のん
5
私の兄弟が面白い面白いと読んでいたので、私も読んでみることに。いやー、面白かったです。主人公のアオヤマ君に親しみが持てた。私はこの本好きです。2019/03/07