出版社内容情報
12月17日公開映画「フレンズ もののけ島のナキ」原作! 感動の名作!!
赤おには、人間と友だちになりたかった。そのじゃまにならないように、青おには、「どこまでも きみの友だち」という手紙を残して旅にでてしまう。ひろすけ童話の代表作10話をたくさんのかわいい絵で伝える1冊!
内容説明
“日本のアンデルセン”と言われる浜田ひろすけさん。代表作「泣いた赤おに」は、赤おにと青おにの友情、やさしさに感動し、なみだがあふれてくる物語です。たくさんの人に読まれ、映画化され、愛されつづけています。このほかに、「よぶこ鳥」「りゅうの目のなみだ」「むく鳥のゆめ」「黄金のいなたば」など、名作10作を56点のかわいいイラストでおとどけします。小学初級から。
著者等紹介
浜田ひろすけ[ハマダヒロスケ]
1893年山形県に生まれる。早稲田大学英文科卒業。在学中から童話を発表、多くの作品を書きつづけ「ひろすけ童話」として子どもたちに親しまれる。『泣いた赤おに』をはじめとする作品が世代を超えて愛されつづける。1953年長年の童話創作を評価され、芸術選奨文部大臣賞受賞。日本児童文芸家協会初代理事長をつとめる。1973年に逝去
patty[PATTY]
挿絵作品に「ドリトル先生」シリーズ(角川つばさ文庫)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海猫
49
表題作は本の表紙や本文のイラストの赤おにや青おにを、可愛らしく描きすぎじゃね?文章を読むと確かに容姿をそう恐ろしげには書いてないんだが、絵を見ると角が生えた愛らしげな少年にしか見えない。怪物めいた鬼が繊細で優しい心を持ってるから、印象に残る話な気がするんだけどなー。ま、「泣いた赤おに」は有名な話なので知ってたんだけど、浜田ひろすけという作者がいたのは初めて知ったし、赤おに以外の作品群が読めたのは良かったです。収録作全般に民話風で、相手を思いやることを大切にした作品が多く心温まる。誰かに優しくしたくなった。2019/08/11
にゃんころ
22
GWに浜田広介記念館を訪問した時に購入。こんな今時のイラスト付いた文庫もあるんですね。氏の作品はオチをはっきりさせずに終わるケースが多く、読んだ後にいろいろ想像してしまうのが醍醐味かなと感じます。「泣いた赤鬼」の献身的なまでの青鬼の熱い友情は何度読んでも感動します。「こりすのお母さん」は初読みでしたが、童話らしいやわらかい話で良かったです。本著に未収録の作品を補完するため、続けて別の文庫を読もうっと。2013/05/09
ようこ
1
2年生の教科書に載っていた「泣いた赤おに」を学習したときに関連本としてこれを紹介。どの話も弱いものをいたわったり思いやったりするやさしさにあふれている作品で、読んだ後でしっとりとしたあたたかい読後感を味わえる。また昔読んだことがある懐かしい作品に再会できたのもうれしかった。2014/01/19