内容説明
運動会の学年種目「大縄跳び」の練習で、いつもひっかかってしまう矢部ちゃんは応援係をすることに。ところが運動会前日、「矢部ちゃんをはずして跳ぶのは、やっぱりいやです」とクラスの仲間から声があがった。放課後の教室で、長い話しあいが始まった。そしてみんなが出した結論は「矢部ちゃんといっしょに跳びたい!」だった。クラス全員の気持ちがつながった、本当にあった感動の物語。小学中級から。
目次
第1章 矢部ちゃんのいる2年1組(集団万引き事件;最初の班づくり ほか)
第2章 “ともに生きる”ことを学ぶ(矢部ちゃんの作文;みんなで決めた野外教室 ほか)
第3章 矢部ちゃんと跳びたい!(運動会で優勝をめざす;運動会直前の話しあい ほか)
第4章 みんなで跳んだ(運動会で奇跡がおきた;最高のビリ!最高の2年1組! ほか)
著者等紹介
滝田よしひろ[タキタヨシヒロ]
1957年、神奈川県生まれ。早稲田大学中退。大学在学中より週刊誌等の取材記者として活動し、現在は作家、フリーランス・ライターとして、環境、科学、自然、旅など幅広い分野で執筆
宮尾和孝[ミヤオカズタカ]
1978年、東京都生まれ。数々の書籍のカバー&挿絵、CDジャケットなどで活躍するイラストレーター。いずれも芥川賞候補となった『夏休み』(河出書房新社)、『ぐるぐるまわるすべり台』(文藝春秋)をはじめ小説家・中村航氏の書籍のカバーは全て担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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やま
6
みんなで跳んだ、そのことに意味がある。結果はどうあれ、このクラスの子たちは運動会経て素晴らしい経験をしたに違いない。運動会前日の長い帰りの会の話し合いがとても中学二年生とは思えない。フジテレビの『エチカの鏡』の初回でも取り上げられた作品。語り継がれていってほしい物語。2015/05/10
チルチルみちる
3
ああ青春だね(^^)実話に基づいてのお話。クラスメイトの力って先生は言うけど、子どもたちの考えや行動を暖かく見守って助言をする先生の力も凄いんだと思う。2014/11/29
あろあ
2
私は大縄大嫌いでした。この話のような全員で跳ぶのはまだマシですが一人ずつ入って出るパターンはすごく怖いです。だから私なら応援役が許させるなら応援役がやりたいと思いながら読みました。実際私の学校生活では抜けるなんて許されなかったのでいつも迷惑ばかりかけていたし嫌々やっていました。でも、迷惑かける、おまえのせいだって言われるのが怖い、やりたくないという私の気持ちや態度は一緒にやろうと言う優しい人たちの気持ちを潰していたのかもしれませんね。うまくできなくても、みんなと跳ぶのが楽しいと思える矢部ちゃんが素敵です。2019/07/28
あやんぼ
2
ここのクラスメートに入れてほしい!
ゆう
2
こうして悩むって、みんな本当に優しい子たちなんだなぁ、と感動しました。悩んで考えて、そうして成長する中学生の姿が読める、とてもいいおはなしでした。泣けてしょうがない。2011/05/07
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- 和書
- 惜春




