内容説明
今度はアリスが女王になるってホント!?雪の日、だんろの部屋でいたずら子ネコをたしなめてたら、かがみの中に入っちゃった!アリスはチェスのコマになるの?お花はしゃべるし、チョウチョのバタつく羽根はバター付きのパン。ずんぐり坊やのおかしな双子や、いばった卵人間ハンプティ・ダンプティも登場。かがみの国はもっとヘンテコ!あなたもチェス・ゲームに出てみない?78の絵と新訳で名作をどうぞ。小学中級から。
著者等紹介
キャロル,ルイス[キャロル,ルイス][Carroll,Lewis]
1838~1898年。イギリスの作家で数学者でもある。代表作は、『ふしぎの国のアリス』など
河合祥一郎[カワイショウイチロウ]
1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授
okama[OKAMA]
1974年生まれ。漫画家、イラストレーター。小説のさし絵や雑誌の表紙イラスト、アニメのデザインといった、さまざまな分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
94
7歳半のアリスが鏡を覗いてたら、鏡の世界に入ってしまった。そこには様々なキャラクターたちがいるチェスの世界だった。アリスはコマを進めて女王様になれるのか?元の世界に戻れるのか?みたいな感じなんだろうけど、話がポンポン飛び過ぎて付いて行けず、言葉遊びも含まれてるけど、面白さがよく分からなかったというのが率直な感想。つばさ文庫なので児童向けに簡単な言葉に変えてるだろし、挿絵があったが、これが返ってイメージが膨らまない。固い頭の大人だなと改めて感じてしまったが、これは映像で見た方がすんなり引き込まれると思う。2016/07/16
扉のこちら側
53
初読。2015年943冊め。子どもの頃に文庫で読んだはずだがあまり記憶に残っていなかった。最後まで読んでから表紙と口絵イラストを見ると、イラストレーターさんのよい仕事がわかる。【カドフェス2015、G1000・24作め】2015/08/06
RASCAL
16
トランプの「不思議の国のアリス」に続きチェスの「鏡の国のアリス」、さらに難解。先にお子様向けのつばさ文庫の新訳で読んで良かった。それとOKAMAさんの挿絵がラノベっぽくて良い。それにしてもこの言葉遊びは、原書で読まにゃわからない 。2016/08/17
白義
11
言葉遊びがありとあらゆる方向に拡散、分裂して次々と変化していく、ドゥルーズも惚れた言語の快楽に、不思議の国以上に奇妙な鏡の国、少しだけ大人になった永遠の少女アリスと、相変わらず贅沢な文学。okamaさんのイラストは驚異の78枚!児童文学レーベルで、エロゲでの名前をまんま使う肝っ玉も、いかにもアリスに相応しい。そして今回はアリスに加え、白のクイーン、赤のクイーンという萌えキャラも登場。赤のクイーンのラストはなかなか驚くものがある。いつ読んでも古びない名作。ぶっちゃけ現代思想はアリスでかなりわかります2011/10/23
boo
9
イラストから創作かと思ったら、正真正銘ルイスキャロルさんの作品でした。昔読んだことある気がしましたが、なんとまあ頭がこんがらがるお話でしょう。言葉遊びが沢山あって楽しいのですが、真面目に受け取って考えようとすると難しすぎます…2020/05/20