内容説明
“幻界”に、何もかもが無になってしまう混沌の時期が近づいていた。幻界を救うためには、ヒト柱を闇の冥王に捧げなければならないという。混乱する幻界の人々…。そして、ミツルは最後の宝玉を手に入れるため、現実世界から持ち込まれた動力船の設計図を北の統一帝国に渡そうとしていた。それを知ったワタルは、ミツルの後を追う。愛と冒険のファンタジー、感動の完結巻。小学上級から。
著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。1987年「我らが隣人の犯罪」でデビュー。1999年に『理由』で直木賞を受賞
鶴田謙二[ツルタケンジ]
1961年、静岡県生まれ。1986年、「広くてすてきな宇宙じゃないか」でデビュー。2000年、2001年に星雲賞アート部門を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りなお
22
図書館本。この巻もあっという間。話の展開が早い。1人きりで周りを顧みず幻界を旅するミツル、仲間と協力して様々な喜怒哀楽を味わいながら旅するワタル。対照的な2人ですね。やはり個の力だけでは限界があるということですかね。運命を変えるのではなく自分が変わるという選択をするワタルは本当にたくましく成長しました。2021/02/22
紫陽花
2
運命の塔、ミツルを追って北を目指すワタル。ワタルの最後の敵は、自分の中にある「憎しみ」という分身。その分身が自分自身であることを認め、受け容れることができたワタル。誰にでも心の中に多かれ少なかれ黒い部分はあるだろう。でもそれを独り歩きさせてはいけない。自分の望みのためなら周りを傷つけ不幸にしても構わない、そんな人になってはいけない。作者が読者に伝えたかったのはこういうことではないだろうか。人生はゲームのようにリセットできない。前に進もう。2022/02/07
baba
1
いよいよ完結。北の大陸でのつらい出来事、仲間とのわかれ。ワタルはあれだけの辛い体験をしたのに帰ってからがえっ?という展開。ちょっと淋しい。2014/04/18
mea*
1
もう終わっちゃうのかと寂しくなった最終巻。救いようのない終わり方だという噂を聞いたことがあるが私はそこまで酷い最後ではないと感じた。是非購入したい。そして映画も見たい。2013/01/24
まこ
0
現実世界での理不尽な運命を変えるためにファンタジー世界に来た主人公。五つの宝玉を集め、運命の塔にいる女神様に会えばどんな願いでも叶えてくれるという…いよいよ最終巻。最初は非力な少年だった主人公の成長には驚かされます。全てが上手く収まったわけではなく、悲しいこともありますが、これならもう大丈夫、と安心できる結末でした。ところどころ子供向けじゃないなと感じる部分はありましたが、学べることはたくさん散りばめられているかも。2014/05/21
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