内容説明
中学2年生になったばかりの実乃は、お父さんと姉の花乃との3人ぐらし。さいきん、なぜか素直になれなくて、ためいきばかり。そんなある日、とつぜんお父さんが「会社をやめて、家族で『便利屋』をやるぞ」と言いだした。そこに、幼なじみのハズムから飼い犬のラブリーをさがしてほしいと依頼が舞いこむ。にわかに中学生探偵となった実乃は…。山本文緒の傑作ミステリー。小学上級から。
著者等紹介
山本文緒[ヤマモトフミオ]
1987年に「プレミアム・プールの日々」で少女小説家としてデビュー。92年『パイナップルの彼方』以降、一般小説のジャンルで活躍。99年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第124回直木賞を受賞
ミギー[ミギー]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志摩子さん
6
「群青の夜の羽毛布」と同じ作者さんのお書きになった小説とは思えない!(笑) 普通に少女小説で安心して読めちゃう。でも安心して読めない大人向けの小説の「群青の夜の羽毛布」とかのほうが面白かったです。2015/03/21
なつき
4
小説『チェリー・ブラッサム』再読。私がとてもたくさん、そして頻繁に、そしてときには窒息するほどの、直木賞作家でもある山本文緒、の、ジュブナイル小説です。山本文緒は最初は少女小説家だったのだものね。タッチが優しく、けれど根底の窒息的なまなざしはおなじで、いい感じに息苦しかったです。2017/12/29
がぁ
2
中学生ぐらいの女の子が読んだらどんな感想を持つのかな。比較的平易な文章で、軽い謎解きもあったりして、楽しい作品でした。2015/04/30
masa
0
もともとコバルト文庫でかきおろしたものを書き直したとは知らずに読んだ。子供向けの内容ではあるけど、軽い気持ちで楽しく読めた。2016/05/06
あーりん
0
便利屋も、儲かるんだぁー2013/06/02