出版社内容情報
日本語の成り立ちを知り、学び、考える。古典への理解が深まる辞書。
国語学者大野晋の最後の古語辞典。厳選した約3200語を、語源と語誌を重視して懇切丁寧に解き明かし、「日本語とは何か」を再発見する手がかりとなる画期的な書。古典を正しく味わうために、絶対に役立つ辞典。
本書の特徴と構成
1.一つの見出し語に関連情報を集約、
言葉の全容が明らかに!
●言葉の起源(語源)・成り立ち(語構成)のほか、類義語との比較対照などにより言葉の意味が際立ち、核心がつかめます。
●言葉の形や意味の変化・変遷(語誌)、派生語、複合語などを掲げ、言葉がさまざまな形で広がっていく様子を知ることができます。
2.解説欄・語釈欄は、わかりやすく丁寧に説明!
●豊富な具体例をあげて、単なる言い換えではなく、丁寧な意味の説明をつけました。
3.古文の用例文は、贅沢に引用!
●例文は『古事記』『日本書紀』『万葉集』『源氏物語』から近世文献まで。
●見出し語該当箇所だけではなく、文脈がわかるよう語句の前後までを努めて採用。
●必要に応じた補足説明で、文意が深く読み取れます。
4.古代の神仏の名も採用!
●日本の古典に大きな影響を与えた代表的な仏名、『古事記』『日本書紀』の代表的な神名を採り上げました。
●仏名は名前の由来だけでなく信仰のあり方や仏像などについても解説、神名は神話学の観点からも詳細に記述しています。
5.参考欄には、関連情報を幅広く収載!
●見出し語に関する補足説明のほか、関連語彙・主要な複合語などを紹介しました。
6.大野晋の「タミル語語源説」を初めて掲載した
画期的な古語辞典!
●「外国語との対応」欄で、古代の日本語と朝鮮語・タミル語などとの間の類似関係を示しました。
●「日本語とは何か」「日本語はどこから来たか」という命題を解く手掛かりとなるように、グローバルな視点から検証する必要性を提案します。
7.付録「用語解説」
●解説・語釈等に出てくる文法などの国語学用語、古典の基礎用語をわかりやすく解説しました。
大野晋
東京深川生まれ。国語学者。学習院大学名誉教授。日本語研究に生涯を捧げた上代語研究の第一人者で、『日本語の起源』『日本語練習帳』『角川類語新辞典』『角川必携国語辞典』など、多数の著作がある。特に、古代の日本列島に南インドから、稲作とともにタミル語がもたらされたとする「タミル語語源説」は学界に大きな衝撃を与えた。本書は編者が病床でなお校閲を続けた、文字通り「最後の辞典」である。
内容説明
大野晋が最後までこだわり抜いた厳選3200語!語源と語誌を重視し、日本語を見直すきっかけとなる一冊。古典文学作品を、もっと正しく、より深く理解するための辞典。
感想・レビュー
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がらくたどん
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