内容説明
十三歳でハンセン病を発病、十四歳で小さな島の療養所に隔離された苛酷な現実も、塔和子の豊かな命の泉を涸らすことはできなかった。人間とは?生きるとは?命とは?愛とは?―自らの生の根源を見つめ、闇の中から希望の光を見出し問いかける、次代を生きる若い人々へ託すメッセージ。高見順賞を受賞し、映画「風の舞―闇を拓く光の詩―」で紹介された詩人が贈る、いのちと愛の言葉の花束。
目次
1(湖;くらげ;痛み ほか)
2 (墓;林;分身 ほか)
3 (母;目覚めたるもの;結婚 ほか)
随筆(浦島記;詩の表現と意識の二重性について―私の試作ノートから;共同生活と療養者の文学 ほか)
著者等紹介
塔和子[トウカズコ]
1929年、愛媛県に生まれる。1943年、ハンセン病により、国立療養所大島青松園に入園。1951年、同園の赤沢正美氏(歌人)と結婚。1952年、ハンセン病完治。1953年、夫の赤沢氏の影響で短歌を始める。1957年、短歌形式に表現の限界を感じ、自由詩を作り始める。1958年、NHKのラジオ番組「療養文芸」に投稿。1961年、第1詩集『はだか木』出版。1964年、園内のキリスト教交霊会において洗礼を受ける。1973年、第3詩集『エバの裔』出版(H氏賞次点)。1976年、第4詩集『第一日の孤独』出版(H氏賞候補)。1978年、第5詩集『聖なるものは木』出版(H氏賞候補)。1999年、『記憶の川で』により第29回高見順賞を受賞。2002年、香川県より教育文化功労賞受賞。2004年、第62回山陽新聞賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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