装幀思案

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046213969
  • NDC分類 022.57
  • Cコード C0095

内容説明

言葉で表現される作品は、読者を得て、はじめて存在する。装幀は、本を手にした「人」を「読者」へと誘うためにある。一万数千冊の本をデザインしてきた装幀家が、書店で心引かれた装幀にはじめて言葉をそえた。求める装幀と、来るべき装幀を探り、デザインの真髄へと至る思索。

目次

装幀雑記 1(のっぺらぼう;手や指が ほか)
装幀雑記 2(手重りの仕業;色の仕掛け ほか)
装幀雑記 3(いつわり;見て! ほか)
装幀雑記 4(予兆としての装幀;意味の手前 ほか)
装幀雑記 5(小憎らしい;心の水 ほか)
装幀雑記 6(取り寄せ;おっと、 ほか)
近現代日本の装幀十選(小村雪岱『日本橋』;津田青楓『道草』 ほか)

著者等紹介

菊地信義[キクチノブヨシ]
東京・神田生まれ。装幀家。1977年、装幀家として独立。藤村記念歴程賞、ドイツ・ライプチヒ「世界で最も美しい本」展銀賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞。これまでに一万数千冊の装幀を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hutaketa

3
「装幀は絵や言葉で綾取られた謎、人を読むという愉楽へ誘う扉であってほしい」。装幀を通して読むこと、批評、文字、言葉などへ肉薄する、異様な迫力をたたえた本。少し専門用語に戸惑うけど、本質はそこにないから読み飛ばして大丈夫。著者の気取らない視線と官能的な文章にもうメロメロ。きっと読みたい本が見つかる。はず。2010/10/03

sktksr

1
美しい装幀の本を紹介するくだりは、ただただその本を手にとりたくなった。装幀は読むもの。と言いたくなるような菊池さんの表現が素敵。今持っている本の装幀をもう一度読み直したくなった。2010/01/22

sou

0
出版社の小冊子の連載をまとめたものらしく、1つ1つの話題が短くて読みやすい。2017/06/11

たかーき

0
物語のように「装幀」を読む。表紙を読み、帯を読み、見返しを読み、本文の姿を読み、手触りを読み、重さを読む菊池さん。ネット書店などでは、「書評が装幀」となっているという指摘も、す、するどい。(2009年7月6日★★★★)2009/07/06

de sang-froid

0
通販で表紙だけみて買ってしまった実用書。装幀が気に入らなくて後悔している。この本を読んで、中身と同じくらい装幀も自分にとって大切だったということに気がついた。2009/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/362064
  • ご注意事項