内容説明
内閣誕生のわずか5年前、2.26事件勃発時には、満州の憲兵隊司令官にすぎなかった男が、なぜ戦時の絶大な権力を手に入れるに至ったのか。共産主義の脅威、内乱勃発の危機、皇室の思惑、そして莫大な阿片の黒い金―。戦時宰相「東条英機」を生み出した背景と要因、その人間像を通して、日本敗戦へ至る道と昭和史の闇を暴く。
目次
第1章 浮上してきた東条
第2章 二・二六事件
第3章 日華事変への道
第4章 阿片の闇
第5章 戦場の東条
第6章 行き詰まる大日本帝国
第7章 風雲急を告げる荒波
第8章 開戦前夜
第9章 戦時下の東条
第10章 終焉に向かって
第11章 終戦
第12章 東京裁判
著者等紹介
太田尚樹[オオタナオキ]
1941年、東京都生まれ。東海大学名誉教授。東京水産大学卒業後、米国サンフランシスコ大学、カリフォルニア大学バークレー校、スペイン・マドリッド大学へ留学。スペインを中心としたヨーロッパの比較文明論を専門とするが、近年は昭和史をテーマに歴史ノンフィクションやドキュメント・ノベルでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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