内容説明
戦中、戦後の激動の時代を女性俳人はいかに詠んだか。反戦を詠って新興俳句に殉じた藤木清子。貧と病の絶唱を遺して早世した石橋秀野、森田愛子。俳壇から忽然と消えた戦後風俗詠の鈴木しづ子。ふだん着の平常心で句境を深めていった細見綾子、桂信子。一方、反写実的な作風で、俳句の世界を広げた中村苑子、清水径子、中尾寿美子。伝統と変革のなかから生まれる清新な作品と独創的な鑑賞の醍醐味。
目次
美しき距離―細見綾子
情の濃き―岡本差知子
残る命―殿村莵絲子
天性の芸術家―高野冨士子
いのち光〓(ぼう)―石橋秀野
倖せと誰にも云はれ―池上不二子
涙不思議―田畑美穂女
薫香―加藤知世子
のうぜん散華―栗林千津
生きるとは寂しくも楽し―清水径子
盛装の帯―藤木清子
自在な境地へ―下村梅子
中村苑子二十句恣解―中村苑子
パンセの表白―文挾夫佐恵
馥郁たる眺望―中尾寿美子
柔らかく、また清冽―桂信子
最も綺麗なもの―高木晴子
同行二人―横山房子
見舞篭を持つ妻として―石田あき子
まっすぐひたすらに―北原志満子
虹を仰ぐひと―森田愛子
いのちありにけり―小坂順子
天賦の気品―馬場移公子
やさしく吹けば―鈴木しづ子
あたたかで品格ある世界―上野章子



