出版社内容情報
●なぜ裏金議員の処分は甘いのか? 裏金問題の本質は、“政治資金規正法の大穴”と自民党のマネーロンダリング構造にあり
●大阪地検検事正性暴行事件、プレサンスコーポレーション冤罪事件など止まない人質司法・違法取り調べ……
法執行機関としての責務を果たせず、世の中の信頼を失った検察の未来は?
●兵庫県知事選挙違反疑惑と公職選挙法の課題を深堀り。SNS時代に民主主義の基盤をどう再構築するか?
「公職選挙SNS運用管理者」の設置
●自民党と検察の癒着の始まりと二〇年前の長崎県連裏金事件
●「法務大臣指揮権ガイドライン」導入、検察捜査の大改革で司法は甦る!
日本の政治と選挙は、土台のルールから病んでいた――
民主主義再生に向けた抜本的改革案にして渾身の提言!
注目の弁護士による書き下ろし。
「日本政治がこれから公平・公正な土台を取り戻すことができるのか、あるいは混乱と崩壊の方向へ向かうのか、
まさに分岐点となる時期に、本書を通して重要な論点について考えてもらえれば幸甚である。」
【担当編集より】
石破首相・岸田元首相の商品券配布問題、自民党都議の裏金問題、自民党政治資金パーティー裏金問題など
今日の「政治とカネ」議論に本質的な解決策を提示します。
そして、政権与党の凋落とタイミングを同じくして各選挙戦で隆盛するSNS使用、選挙コンサルタントの法的問題も論じます。
著者の検察官としての職務経験、全国で初めて政治資金規正法を適用して現職政治家を摘発した経験から、
検察捜査の改革、法務大臣の役割の再検討の必要性にも言及します。
さらに、検察など捜査機関とメディアの関係性の問題、”お上やルールにひれ伏す”日本国民の法意識までも論じる
必読の日本社会論です。是非お読みください。
内容説明
政治家を罪に問えば解決するのか?なぜ裏金議員の処分は甘いのか?“政治資金規正法の大穴”を解く。人質司法・違法取調べ、世の中の信頼を失った検察の未来は?兵庫県知事選違反疑惑と公職選挙法の課題。注目の弁護士による書き下ろし!
目次
第1章 検察捜査と自民党関係者の危機感
第二章 二〇年前、長崎での「政治資金をめぐる裏金事件」
第三章 議員逮捕と検察捜査の終結
第四章 検察も自民党も解明できなかった「裏金問題の真相」
第五章 方向を誤った検察捜査
第六章 裏金問題を踏まえた政治資金規正法改正
第七章 相次ぐ検察不祥事 「全能感」に支配された組織と法相指揮権
第八章 兵庫県知事選をめぐる問題 “SNS選挙時代”における公選法の課題
終章 刑事司法の崩壊を止めるために 検察捜査の改革と国民の法意識
著者等紹介
郷原信郎[ゴウハラノブオ]
1955年生まれ。弁護士(郷原総合コンプライアンス法律事務所代表)。東京大学理学部卒業後、民間会社を経て、1983年検事任官。東京地検、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、2006年退官。「法令遵守」からの脱却、「社会的要請への適応」としてのコンプライアンスの視点から、様々な分野の問題に斬り込む。名城大学教授・コンプライアンス研究センター長、総務省顧問・コンプライアンス室長、関西大学特任教授、横浜市コンプライアンス顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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