出版社内容情報
アルコールをほとんど飲まないのに、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」に警鐘を鳴らし、
メディアで話題となった本書がパワーアップ。
2024年に日本肝臓学会が脂肪肝の病名と診断基準を改めたことを受けて、
大幅に加筆修正し、64ぺージ大増量した増補改訂版です。
学会が打ち出したのは、脂肪肝や肝炎は「代謝性の障害」であること。
特に最近、急増しているのが、「隠れ脂肪肝」で、
若いころと体重は大きく変わっていないのに、筋肉が減って、肝臓の脂肪化が進んだ人は、
飲酒による肝臓疾患の2倍以上と推計されています。
肝臓にたまる脂肪の約3割は、食べた糖質が中性脂肪に変換されたもの。
筋肉が減少すると糖の貯蔵庫が減って、中性脂肪を肝細胞に無理やり押し込み、脂肪肝になってしまいます。
だから、肝臓をいたわるには「食べ方を変えること」。
痩せることの本質は、「体重を落とすことではなく、脂肪を減らすこと」なのです。
著者が開設した「スマート外来」では、スーパーで買える食材で、無理なく続く食べ方を指導して、
患者の8割が3か月間で5キロの減量に成功。健康診断の数値も改善しています。
その背景には、著者が生体肝移植のチーフとなったときに、ドナーの脂肪肝改善のために発見した食事法でした。
肝臓の脂肪は、内臓脂肪よりも、皮下脂肪よりも早く、「一番先に落ちる脂肪」です。
スマート外来で培った知見に、最新のエビデンスを加えた本書。
ここに書かれているのは、奇跡ではなく、実際の4人の患者をモデルにした記録なのです。
内容説明
栄養不足が原因の「隠れ脂肪肝」が急増中。わずか3カ月でスマート外来の患者の8割が肝機能を改善!
目次
はじめに 肝臓が変われば、人生が変わる
1 永島亜紀さん(51歳・女性) 肝臓を守れるのは自分だけ 体重ではなく脂肪を落とす!
2 中川由美さん(42歳・女性) 間違ったダイエットから脱却 6kg減で脂肪肝が改善!
3 前田広人さん(33歳・男性) スポーツドリンクが落とし穴だった 境界型糖尿病から卒業!
4 山口真理子さん(45歳・女性) 健康は自分をいたわることから 脱ストレスで減量エネルギーに!
おわりに いつからでも、何度でも、肝臓を守れる
著者等紹介
尾形哲[オガタサトシ]
長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長、同院「スマート外来」担当医。医学博士。一般社団法人日本NASH研究所代表理事。1995年神戸大学医学部医学科卒業、2003年医学部大学院博士課程修了。パリ、ソウルの病院で多くの肝移植手術を経験したのち、2009年から日本赤十字社医療センター肝胆膵・移植外科で生体肝移植チーフを務める。さらに東京女子医科大学消化器病センター勤務を経て、2016年より長野県に移住。2017年スタートの「スマート外来」は肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来。2025年に、東京2カ所、京都、兵庫、石川の提携クリニックで脂肪肝専門外来を開設予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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