言語の力―「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046063779
  • NDC分類 801
  • Cコード C0030

出版社内容情報

「ChatGPTの翻訳はますます巧みになっていくだろう。そんな時代に、外国語を学習する意味は何か」
―今井むつみ(慶應義塾大学環境情報学部教授)

「言語が変わると認知はどこまで変わる? 衝撃の研究成果がこれでもかと挙げられ、驚きっぱなしだった」
―水野太貴(ゆる言語学ラジオ)

「ページをめくる手が止まらなくなる本。自分の中に眠るスーパーパワーを探す旅に出発しよう!」
―モーテン・クリスチャンセン コーネル大学心理学教授、『言語はこうして生まれる』(新潮社)著者


自分では1つの言語しか話せないと思っていても、実際のところ人間の脳は、複数の言語を操るように設計されている―著者のビオリカ・マリアンは、その事実を明らかにした。
スペイン語を話す人もいれば、日本語を話す人いる。それと同じ意味で、「詩」という言語を話す人もいれば、「数学」という言語に堪能な人もいる。
しかし、ここでもっとも大切なのは、複数の言語を話す能力によって創造性の扉が開かれ、脳の健康や、認知をコントロールする力も手に入るということだ。
そして、複数の言語を話せるようになりたいのなら、今この瞬間に始めることができる。
新しい言語を獲得するたびに、情報をどう受け取り、どう解釈するかということが影響を受ける。
何を覚えているか、自分自身と周りの世界をどうとらえるかということ、さらには感情、洞察、意思決定、行動も、話す言語から影響を受ける。
情報を整理、処理、構築するときも、言語は欠かせないツールであり、だからこそ大きな進歩を起こす力にもなる。
『言語の力』は、数多くの科学的な研究を検証し、新しい言語を学ぶことの利点を紹介している。

内容説明

自分では1つの言語しか話せないと思っていても、実際のところ人間の脳は、複数の言語を操るように設計されている―

目次

第1部 個人と言語(複数の言語を操る脳;脳は複数の言語を同時に処理している;創造性・知覚・思考と言語;言葉は受肉した;子どもの脳と大人の脳 ほか)
第2部 社会と言語(究極のインフルエンサー;言葉は時代の変化を映す;翻訳から見えてくるもの;心のコード;科学とテクノロジーの未来)

著者等紹介

マリアン,ビオリカ[マリアン,ビオリカ] [Marian,Viorica]
ノースウェスタン大学ラルフとジーン・サンディン寄付基金教授。コミュニケーション科学と障害学部、および心理学部の教壇に立つ。2000年から同大学の「バイリンガリズムと心理言語学研究室」で主任を務める。母語はルーマニア語で、ロシア語はほぼ母語と同等に話し、英語も堪能。アメリカ手話、広東語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、日本語、マンダリン、ポーランド語、スペイン語、タイ語、ウクライナ語など、さまざまな言語の研究に携わってきた。アメリカ国立衛生研究所、アメリカ国立科学財団、ノースウェスタン大学、その他民間財閥の援助を受け、バイリンガルの言語処理の構造と、複数の言語を話すことが認知機能、発達、脳に与える影響に関する研究を行っている

今井むつみ[イマイムツミ]
慶應義塾大学環境情報学部教授。1989年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。94年ノースウェスタン大学心理学部Ph.D.取得。専門は認知科学、言語心理学、発達心理学

桜田直美[サクラダナオミ]
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

34
マルチリンガルの脳が持つポテンシャルを様々な実験から紹介するノンフィクション。著者は3つの言語を操る言語学者。言語学習はよく言われるボケ防止以外にも想像力や集中力など様々な効能があるという。全体的に幼少期からのマルチリンガルを対象にした話が多く、多言語学習者の観点からはあまり参考にならなかった。唯一興味深かったのは、マルチリンガルは一つの音から習得しているすべての言語の単語を連想するという話。言うならば脳は言語ごとではなく、あらゆる言語の単語を一つのデータベースに納め、毎回検索をかけているらしい。2025/01/18

踊る猫

33
訳文も読みやすく「目からウロコ」な事実も多々収められており、そうしたベースのクオリティの高さと手堅い論理展開にうならされる。ぼく自身英語を学ぶ身として、自分が外国語の中に身を置いて考え抜くことがどのような意味をもたらし効用を堪能せしめるかは常々わかってきたつもりなのだけれど、ここまではっきり書かれるとモチベーションも上がってくる。その意味で、言語学習に挑みたい方にとっては好個の着火剤としての1冊になるかもしれない。ただ、言語学習の進化は個人差もある。あくまで個人が自身の成長と虚心に向き合う姿勢が必要と思う2024/01/04

踊る猫

32
再読したのだけど、やはりこの本に対する疑念は消えない。脳の機能がすぐれているかどうかと多言語話者でありうるかどうかはまた別の問題だろうから、気をつけて論じないと優生思想にまで行き着きかねない(多言語話者を気取るぼくよりもその内省・思索の強度において抜きん出ている人なんてゴロゴロいるだろう)。だが、本書はふんだんに最新の知見を盛り込み読者にわかりやすく・フェアに伝えんとする労力を惜しまない。そのフェアネスを評価したい。だから、本書の議論を閉ざして祭り上げるのではなく、類書と接続していく作業が必要だと思われる2024/03/24

チャー

24
言語学や心理学を扱う著者がバイリンガルの持つ能力と視点について詳細に解説した本。世界には多数の言語があるが、2種類以上の言語を使えるようになると、視点や気付き、感じ方や考え方に幅が生まれると著者は説く。言語をなす背景には歴史的な考え方やその土地ゆえの理由等、様々な観点か織り込まれており、それゆえに同じ言語でも意味が異なることもある。扱う言語が増えると同じ事象で連想するイメージを複数持つことができ創造性が広がる。言語の種類が行動にも影響することも。過去の記憶も体験当時の言語に影響されるという点は興味深い。2024/12/25

ホシ

21
機械翻訳がますます巧みになるのに外国語を学ぶ意味は?帯に惹かれましたが、率直に言って心は動かされませんでした。むしろ今井先生の解説の方が得心の行くものだった。本書では複数の言語を話すことが知覚、記憶、意思決定、感情、創造性などの脳機能に肯定的な影響を及ぼすことが多く示されます。それはちょっとクドいほどに…。もちろん著者の研究は尊いし、紹介される個々の内容はとても興味深いのですが「外国語の学習は脳に良いから学ぼうぜ!」っていうのが本書のコンセプトだとしたら、それは浅はかとしか言わざるを得ません。2024/03/31

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