出版社内容情報
ある編集者のもとへ届いた原稿は、文字や記号がまぜこぜでまるで暗号のよう。
相談を受けたポール・ギャリコが解読すると、それはなんと、猫の手によって書かれた猫のための“人間支配の教科書”だった!
いかにして居心地のいい家に入りこむか。思いどおりの環境、食事を手に入れる方法。人間を虜にし快適に過ごすための乗っ取りテクとは?
それは、人間の本質をついた巧妙な手口。人間の弱さ醜さも冷静に分析する猫の鋭い眼差しと聡明さを知れば、人間は猫にひれ伏すしかありません。
【解説:金原瑞人(翻訳家、児童文学研究家)】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー・ラッシュ
24
猫が本当にこんなことを考えてたらと思うと面白い(笑)確かに色々腑に落ちる気がする‥人間の愚かさに気付かされたり、猫ってなんて魅力的な生き物なんだろうと思わされた作品。私もツィツァの思い通りになったということかな😅ブラウンの物語には涙‥。我が家の猫たちは私に抱かれて愛を感じてくれてるだろうか‥感じていて欲しい。「どんな猫も自分にふさわしい家庭を見つけられる」私もそう願わずにいられません。猫好きさんに是非読んでいただきたい作品です。2024/12/31
aisu
23
原作既読。マンガは猫の絵が可愛いですね。こんな話だったっけ?と思ったら、マンガオリジナルの脚色がされているようですが、読みやすく・理解しやすくなっていて良かったです。2025/03/14
ムーミン2号
16
ネコによる人間支配はかくもしたたかに、周到に行われている。ポール・ギャリコさんの原作をコミカライズした本書を読めば、そのネコたちの権謀術数ぶりに舌を巻く外はない。ただし、イヌ派はあまり評価しないかも知れない。9割はそんな楽しくも可笑しいエピソードだが、「愛について」という章はネコに仮装したギャリコさんの人間讃歌だと思う。原作を読んだのは随分昔のことで、記憶の彼方にある。原作の方を再読したくなった。2024/08/02
しましまこ
12
「声を出さないニャーオ」万国共通の必殺技でしたか。2024/08/18
小梅さん。
10
オリジナル?小説版は読んでるんだけど、コミック版を改めて。 絵で見ると、語り手にゃんこの貴婦人然とした様子がいっそう魅力的。近所の猫さんたちに、ヒトの家を乗っ取るやり方を伝授する姿ときたら、もう。 仏頂面の難しい顔をしたパパさんたちだって、ころっととりこになってしまう。 クリスマスシーズン、楽しそうだー。 サイレントニャーは、もう、最高すぎるでしょ。 小梅さんが入院してた時、面会に行って、ケージの向こうでこれをされて、ぶわーって泣いたもん。 原題がも日本語タイトルも大好きな1冊。2025/01/12
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